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災害時の「車中泊避難」とは?注意点や快適に過ごすコツはある?

ファイナンシャルフィールド / 2023年8月8日 4時10分

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災害で家にいられなくなった場合、避難所を利用するのが一般的です。   しかし、プライバシー保護の観点から、車の中で過ごしたいと考える方もいらっしゃるでしょう。ところが、車中泊避難には命にかかわる健康被害のリスクが伴うため、正しい知識に基づく準備が必要です。   今回は、災害時の車中泊避難の注意点や快適に過ごすコツを解説します。

災害時の「車中泊避難」とは?

災害時の避難先としては避難所が一般的ですが、場合によっては車の中で過ごしたいと考える方もいらっしゃいます。
 
実際に2016年の熊本大地震では、大きな余震が続いていたこともあり、約7割の方が車中泊避難を経験したそうです。
 
上記の理由以外にも、大規模災害時に避難所が不足する事態が生じるケースも考えられ、車中泊避難に備えることは大切だといえます。しかし、車中泊避難には、命にかかわる健康被害のリスクもあるため注意が必要です。
 

車中泊避難の注意点

車中泊避難をするにあたり、車内で快適に過ごせる人数を把握することは大切です。乗車できる定員が、車中泊避難できる人数ではありません。
 
例えば、5人乗りの乗用車であれば足を伸ばして眠れるのは大人2名です。
 
また、命にかかわる以下の健康被害のリスクにも注意が必要です。
 

・エコノミークラス症候群

座席に座ったままで長時間過ごしたり、トイレに行きたくないからと水分補給を怠ったりすると、エコノミークラス症候群のリスクが高まります。足を伸ばして休める車内空間を作ったり、車外へ出て軽い運動をしたりするとよいでしょう。
 

・熱中症

夏場は車内が高温になるため、注意が必要です。水分・塩分の摂取と換気を行い、熱中症にならないように対策しましょう。
 

・低体温症

冬場に防寒対策ができていないと、体温が下がった状態が続きます。重ね着やカイロの使用などで体を温める必要があります。
 

・一酸化炭素中毒

積雪でアイドリング中にマフラーがふさがれると、一酸化炭素が車内に入り込み危険です。駐車場所に注意したり、積雪を除去したりして対策しましょう。
 

車中泊避難で快適に過ごすコツ

車中泊避難では、車内で長時間過ごすことになるため、シートアレンジを考えておくことが大切です。
 
実際に車内で寝ることを想定して、シートリクライニングや、シート連結を試してみるとよいでしょう。衣類やタオル類を凹凸部分に埋めたり、段ボールやクッションを活用したりして、足を伸ばしてゆっくり休めるか確認します。
 
可能であれば、車中泊に慣れておくのもよいアイデアです。レジャーで車中泊を経験していれば、災害時でも対応しやすくなります。
 
さらに、非常食・保存水・携帯トイレなど、防災アイテムを車に積んでおくと、非常時に役立ちます。必要なものがセットになっている車載用防災グッズを購入しておけば、いざというときに備えられるでしょう。
 

災害時の避難先が車になることも!? 車中泊避難の準備も欠かさずに!

基本的に、災害時に車で避難することはすすめられていません。しかし、「自宅が使えない」「避難所に入れない」などを理由に、車が避難先になる可能性はあります。
 
被災してから助けが来るまで、車中泊避難を余儀なくされることを想定し、車中泊を体験してみたり車載用防災グッズを準備したりしておくことは大切です。災害時に備えて、車中泊避難の準備も欠かさずにしておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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