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え? 遠隔操作されていたの?(1)「サポート詐欺」

ファイナンシャルフィールド / 2023年8月11日 1時40分

え? 遠隔操作されていたの?(1)「サポート詐欺」

パソコンや端末の使い方に困った時や不調が起こったときに、ネットを通じた「遠隔サポート」というサービスがあります。   遠隔操作ツールにより、業者が顧客の端末の中を見ることができるので、効率よく不調を改善できます。近場の業者でなくてもサポートサービスが受けられるのは、大変ありがたいですね。   ところが、遠隔操作ツールを悪用し、サポートするふりをして高額な料金を取る「サポート詐欺」が発生しています。独立行政法人国民生活センターは平成30年に注意喚起を行いましたが、依然として横行し、被害金額も大きくなっています。   (出典:独立行政法人国民生活センターホームページ 令和4年2月24日 報道発表資料)

突然、警告画面が!

実際の被害者は、いったいどのように被害を受けたのでしょうか。
 
被害者がインターネットを使用していたら、突然、画面にウイルスに感染しているとの警告が出ます。画面には誰でも知っているセキュリティ会社の電話番号が表示されており、慌ててそこに電話すると、無償のセキュリティソフト(らしきもの)をダウンロード・インストールするよう誘導されます。
 
すると、ウイルスに感染したとの表示が出されます。除去するために有償版のセキュリティソフトが必要といわれたり、サポート料金を要求したりしてきます。
 
しかし、実際はウイルスに感染しておらず、セキュリティソフトのふりをした遠隔操作ソフトをインストールさせ、あたかもセキュリティソフトにより問題が見つかったように見せかけています。これが、ウイルスに感染したように見せかけ、表示サポートをするふりをして高額な料金を取る「サポート詐欺」の実態です。
 

次々とお金を要求

支払方法は、クレジットカードやプリペイド電子マネーで、近年プリペイド電子マネーでの要求が増加しています。また、平均購入価格も、2016年に約2万3000円だったのが、2021年に約14万1000円と、6倍にもなっています(出典:独立行政法人国民生活センターホームページ 令和4年2月24日 報道発表資料)。
 
プリペイド型電子マネーは、コンビニで支払いを済ませたカードの番号を相手に伝えることで、相手への支払いが完了します。しかし、一度払っても、「処理に失敗した」「番号が違っていた」と言ってきて、次々に支払いを要求されたという被害例もあります。
 

警告画面が出たら、どうすればよい?

警告画面は、インターネットを使用中であれば、誰にでも表示される可能性があります。突然表示されると驚きますが、落ち着きましょう。

・普段使用しているセキュリティソフトの警告表示と異なったら、偽物だと考えましょう。偽物だと思ったら、画面を閉じましょう。
 
・表示してあるセキュリティ会社へ電話をしないようにしましょう。ロゴを勝手に表示しているだけです。購入や契約はNGです。
 
・セキュリティソフトをインストールするよう言ってきますが、それはNGです。セキュリティソフトのふりをした遠隔操作ソフトをインストールさせられます。遠隔操作により、パソコン内の情報を盗られる可能性もあります。)

警告画面が本物か偽物の区別が付かない場合、インストールしてしまった場合など、技術的な内容については、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)のホームページをご覧ください。
 
また、購入や契約の取り消しなどについては、188(消費者ホットライン)へ相談しましょう。
 

出典

独立行政法人国民生活センター そのセキュリティ警告画面・警告音は偽物です!「サポート詐欺」にご注意!! ―電話をかけない!電子マネーやクレジットカードで料金を支払わない!―(令和4年2月24日 報道発表資料) 
警察庁 サポート詐欺対策
独立行政法人情報処理推進機構 偽のセキュリティ警告によって有償の「ソフトウエア購入」や「サポート契約」をしてしまう相談が増加中
 
執筆者:林智慮
CFP(R)認定者

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