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ジェネリック医薬品とは? 薬の選び方

ファイナンシャルフィールド / 2023年8月13日 1時40分

ジェネリック医薬品とは? 薬の選び方

風邪にかかった時や、季節ごとに対策を行う花粉症などで、医師が処方するさまざまな薬。処方箋を受け取った時や、薬局で薬を受け取った時に「この薬はジェネリックです」という説明を見たり、薬剤師から説明があったりしたことはあると思います。   しかし、「ジェネリック医薬品って、よく分からない」という方もいらっしゃるでしょう。本稿ではジェネリック医薬品について見ていきます。

薬は2つに分けることができる

薬は2つに分けることができます。医療用医薬品と一般用医薬品です。
 
医療用医薬品は医師や歯科医師の診断・処方に基づいた使用が義務付けられている医薬品のことをさします。一方、一般用医薬品はドラッグストア等で購入するいわゆる「市販薬」といわれるものです。
 
医療用医薬品をもらうためには病院を受診しなくてはなりませんが、健康保険が利用できますので、自己負担の割合は3割で済みますし、消費税もありません。
 
一方で、一般用医薬品を使うためには、医師の受診が不要ですから、受診のための待ち時間もありませんが、健康保険は利用できませんので、自己負担の割合は10割となるのに加え、10%の消費税も課税されます。
 

ジェネリック医薬品とは?

上記で、薬は2つに分けることができ、医療用医薬品と一般用医薬品の2種類があると解説しました。このうち医療用医薬品は、さらに2つに分けることができます。それが新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)です。
 
医療医薬品のうち、新薬は文字どおりの「新しい薬」のことで、新薬の値段には開発し薬にするまでの費用や時間が含まれています。つまり、新薬を開発したメーカー(=メーカーとは薬を製造する会社のこと)が費用と時間を回収するために特許期間が設けられています。
 
特許期間中は新薬を開発したメーカーのみが独占的に製造と販売を行うことができます。結果として、後述するジェネリック医薬品(後発医薬品)に比べ、価格が高くなる傾向があります。
 
では、ジェネリック医薬品とは何でしょうか? ひと言で言えば、「特許期間が終わった医薬品」ということになります。特許期間が終わっていますので、開発したメーカーだけが「独占的に」ということはありません。「新薬を開発したメーカー以外」のメーカーがジェネリック医薬品を製造・販売することができます。
 
「新薬を開発したメーカー」以外のメーカーですから、新薬を開発するための費用や時間を要してはいません。その分、薬の値段を抑えることができるのです。これがジェネリック医薬品の特徴でもあり、メリットなのです。
 

新薬とジェネリック医薬品、「効き目」の違いは?

新薬とジェネリック医薬品との違いは「特許期間内の薬」か「特許期間が終わった薬」かということになります。では、薬の効き目に違いはあるのでしょうか?
 
ジェネリック医薬品は新薬と「同じ有効成分」で、「効き目や安全性」も新薬と同じであると、厚生労働省が承認することが前提になっています。つまり、新薬と同様ジェネリック医薬品も安心して使用できる薬です。
 

単なる「特許切れ」の薬ではない? ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品を単なる「特許切れの薬」と思っている方もいるかもしれません。ジェネリック医薬品には以下のような特徴もありますので、確認してみましょう。
 

■オーソライズドジェネリック

オーソライズドジェネリックは「特許切れ前」の薬です。「新薬を開発したメーカー」以外のメーカーが「新薬を開発したメーカー」に特許使用の許諾を得て、薬の製造と販売を行うものです。
 

■アドバンストジェネリック

アドバンストジェネリックとは、新薬とは異なる付加価値を持つジェネリック医薬品の1つです。新薬とは異なる付加価値とは錠剤をゼリー状にするなどといった「飲みやすさ」等です。
 

まとめに代えて

厚生労働省は、医療費の増加を抑えることを目的の1つにして、ジェネリック医薬品の普及に力を入れています。
 
しかし、薬を飲むのは他ならぬ病気闘病中の患者さん本人です。ご自身の判断で、薬を選択したいものです。
 

出典

全国健康保険協会 ジェネリック医薬品(後発医薬品)について
 
執筆者:大泉稔
株式会社fpANSWER代表取締役

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