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年収106万円・130万円の壁がついになくなる!? キャリアアップ助成金とは?

ファイナンシャルフィールド / 2023年8月21日 6時50分

年収106万円・130万円の壁がついになくなる!? キャリアアップ助成金とは?

近年は、共働きの家庭が増え、パートで働く方のなかには「より多くの時間働きたい」と考えている方もいるでしょう。また、非正規雇用の優秀な人材を、より生かしたいと考える企業も増加しており、政府はさまざまな支援を行っています。   そのなかでも今回は、非正規雇用の働き方改革を後押しする、キャリアアップ助成金について解説します。

キャリアアップ助成金とは?

キャリアアップ助成金とは、非正規雇用労働者のために設けられた制度を指します。アルバイトやパート、派遣社員や契約社員の処遇を改善した事業主に対して、助成金が支払われます。
 
なお、ひとくちにキャリアアップ助成金といっても、細かくは、下記の6種に分かれます。
 
【表1】

コース名 概要
正社員化コース 雇用期間に定めがある労働者を正社員登用
障害者正社員化コース 障害があり、かつ雇用期間に定めがある労働者を正社員登用
賃金規定等改定コース 雇用期間に定めがある労働者の基本給の賃金規定等を改定のうえ、3%以上増額
賃金規定等共通化コース 雇用期間に定めがある労働者と正規雇用労働者との共通の賃金規定等を新たに規定・適用
賞与・退職金制度導入コース 雇用期間に定めがある労働者を対象に賞与や退職金制度を導入・支給
短時間労働者労働時間延長コース 雇用期間に定めがある労働者の週所定労働時間を延長し、社会保険を適用

※厚生労働省「キャリアアップ助成金」より筆者作成
 
6種のコースのなかでも「短時間労働者労働時間延長コース」は、これまで、年収106万円や130万円の壁を気にしながら働いていたパートの方にとって、働き方に変化がもたらされる支援制度です。
 
配偶者の扶養の範囲内で、金額をコントロールしながら働いていた状態から、自身で社会保険に加入することで、より労働時間を延ばすことができて、収入増加につながります。
 

キャリアアップ助成金がもたらすメリット

キャリアアップ助成金は、非正規の従業員と企業側の、どちらにもメリットがあります。それぞれを、確認していきましょう。
 

個人にとってのメリット

キャリアアップ助成金が、対象者である非正規雇用者にもたらすメリットは、下記のとおりです。

・正社員登用や活躍の場が広がる
・労働時間を延長して収入を増額できる

「パートで勤務していたけれど、もう少し労働時間を延ばしたい」「子育てが落ち着いたから正社員で働きたい」と考える方にとって、制度面から支援を受けられるメリットがあります。また、労働時間の増加にともない、収入を増やせる点も魅力のひとつです。
 

企業にとってのメリット

また、企業側には、下記のメリットをもたらします。

・企業イメージの向上
・優秀な人材の確保や活用

働き方改革に注目が集まる昨今において、キャリアアップ助成金制度を活用しながら、企業の成長や、従業員ファーストの姿勢を示すことで、企業イメージの向上が期待できます。
 
また、賃金規定等改定コースや賃金規定等共通化コースを活用して、非正規の待遇改善を目指せば、待遇面で不満を感じている優秀な人材の確保や維持につなげられます。
 

まとめ

キャリアアップ助成金の「短時間労働者労働時間延長コース」は、これまでは、配偶者の扶養の範囲内で、年収の上限を気にしながら働いていたパートやアルバイトの方にとって、収入を増額できる、うれしい制度です。雇用する企業にとっても、企業イメージの向上や、優秀な人材の確保というメリットがあります。
 
また、キャリアアップ助成金は、コースごとに要件が異なります。詳しい内容は、厚生労働省のホームページにあるリーフレットを確認したり、お住まいの労働局やハローワークで情報収集をしたりして、理解を深めてください。こうした制度をうまく活用して、働き方改革を推進していきましょう。
 

出典

厚生労働省 キャリアアップ助成金
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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