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エアコンは「ドライ」機能が1番割安? 事前に注意しておきたい「弱冷房除湿」と「再熱除湿」とは?

ファイナンシャルフィールド / 2023年8月23日 3時0分

エアコンは「ドライ」機能が1番割安? 事前に注意しておきたい「弱冷房除湿」と「再熱除湿」とは?

夏に欠かせないエアコンですが、冷房以外の機能はあまり使ったことがないという方も多いのではないでしょうか。「ドライ(除湿)」の機能が1番割安という話も聞きますが、どのくらい電気代が変わるのか分かりにくいところです。本記事では、エアコンのドライ機能は本当に安いのか、また気をつけるべき「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の違いについて解説します。

エアコンの「除湿(ドライ)」は本当に安い?

エアコンの「除湿」機能は部屋の湿度を下げるための機能で、特にジメジメする夏場の室内環境を快適にする機能です。本項では、除湿機能が本当に安いのか、冷房機能と比較して見ていきましょう。
 
まず、冷房は主に室温を下げることを目的としています。循環する冷媒が室内の熱を取り去り、その結果冷えた空気が部屋に戻されるという仕組みです。この過程で飽和した水蒸気が結露して室外に排出されるため、冷房機能も除湿の効果をもっています。その一方で、除湿の機能は湿度を下げることが主な目的の機能です。「弱冷房除湿」と「再熱除湿」という2種類の除湿方式があります。
 
電気代を見ていくと、最も安いのは弱冷房除湿機能で、1時間あたり4.1円ほどです。続いて冷房は1時間あたり約11円、再熱除湿は1時間あたり約14.9円となっています。
 
実は、除湿機能は弱冷房除湿であれば冷房よりも省エネであるものの、再熱除湿では冷房より電気代がかかってしまうのです。除湿を使う際は説明書をよく確認して、使用する機能が「弱冷房除湿」と「再熱除湿」どちらであるか確認するようにしましょう。
 
また、除湿を行ったあとは「送風」機能を使用することもおすすめです。送風機能は空気を循環させる機能で、冷房・ドライを使ったあと送風運転することでエアコン内部のカビを防ぐ効果も期待できます。
 

「弱冷房除湿」と「再熱除湿」とは?

それでは、なぜ「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2つは消費電力が異なるのでしょうか。ここでは、両者の除湿方法の違いや、使い分けについて解説します。
 
まず「弱冷房除湿」は、湿度を目標の値まで下げるために、微弱な冷房運転を続ける機能です。コンプレッサーのモーター回転を低く保つことで消費電力を抑え、湿度を下げます。しかし、外気温が室温設定よりも高い低温高湿の状態では、冷房運転ができず、除湿が困難になる場合があります。
 
さらに、冷やした空気をそのまま部屋に戻すため、肌寒く感じることもあるでしょう。冷房の機能も使いつつ除湿がしたい場合や、省エネを意識したい場合におすすめの機能です。
 
一方で「再熱除湿」は、部屋の空気を一度冷やして除湿し、その後、下がり過ぎた空気を再び温めて室内に戻す機能です。弱冷房除湿は空気を軽く冷やすだけで済みますが、再熱除湿は冷やしてから再加熱するプロセスがあるため、より複雑な構造になっていて消費電力が大きい傾向にあります。
 
ただし部屋を冷やしにくい仕組みであるため、例えばまだ肌寒い梅雨の時期などに冷房機能の代わりに使用すると、部屋の温度は下げず湿度だけ下げられるため効果的です。
 

ドライ機能を正しく知ってエアコンを使いこなそう

どうしても「冷房」または「暖房」というイメージが強いエアコンですが、ドライ機能も上手に使うことで省エネしつつ部屋を快適にすることができます。特に「弱冷房除湿」と「再熱除湿」はしっかり使い分けることで、省エネしたいとき・温度を下げたくないときといったさまざまな場面に対応できます。ぜひそれぞれの機能の特徴をおさえて、エアコンを使いこなしてみましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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