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世帯年収「400万円」のわが家。子どもに「奨学金」を利用してほしい場合、高校在学中からやっておくべきこととは?

ファイナンシャルフィールド / 2023年8月25日 10時30分

世帯年収「400万円」のわが家。子どもに「奨学金」を利用してほしい場合、高校在学中からやっておくべきこととは?

大学進学時には奨学金を利用する家庭は多いですが、利用するためには学業基準や家計基準などの条件を満たさなければなりません。また、子どもには奨学金を利用してほしいと考えている場合に、高校入学時から「子ども自身」もある程度は用意をしなければいけません。   家計基準に関しても世帯年収400万円なら、第一種奨学金、第二種奨学金を借りられるのでしょうか? 本記事では世帯年収400万円で奨学金を利用するために、高校入学時からしておくべきことについて解説していきます。

世帯年収400万円なら奨学金は利用できる?

第一種奨学金、第二種奨学金を利用できるかは世帯年収が大きく関係しており、通学形態・世帯人数・学校の経営形態によって基準が異なります。具体的な基準については、図表1を参考にしてみてください。
 
図表1
 

 
独立行政法人日本学生支援機構 貸与奨学金案内(大学・短期大学・専修学校専門課程)、確認書兼個人信用情報の取扱いに関する同意書を基に作成
 
世帯年収400万円なら、第一種奨学金と第二種奨学金の家計基準をともに満たしていて、両方を利用する併用貸与も問題ありません。図表1を見ればわかりますが、国公立大学よりも私立大学の方が世帯年収の基準が高く、自宅からよりも自宅外からの方が基準は高くなる点は把握しておきましょう。
 

奨学金を利用するなら学力基準を満たす必要がある

奨学金を利用するなら学力基準を満たす必要がありますが、第一種奨学金と第二種奨学金では定められている学力基準が違います。第一種奨学金は無利子での貸与になっているため、学力基準は厳しく設定されているのが特徴です。第一種奨学金の場合は、高等学校や専修学校高等課程最終2年間の成績平均が3.5以上を満たさなければいけません。
 
併用貸与を利用したいと考えているなら第一種奨学金の学力基準を満たす必要があります。第二種奨学金の学力基準は第一種奨学金の学力基準を満たしていれば基本的には大丈夫です。第二種奨学金の学力基準としては、以下の4点が挙げられます。
 

(1)出身学校又は在学している学校での成績が平均水準以上
(2)特定の分野で特に優れた資質能力を有すると認められる
(3)学業に意欲を持っていて大学進学後に確実に修了できる見込みがある
(4)高等学校卒業程度認定試験合格者で、上記(1)から(3)のいずれかに準じている

 
第一種奨学金でも第二種奨学金でも入学時から学業成績については意識しておく必要があり、特に第一種奨学金は成績平均を3.5以上にしなければいけません。例えば、1年生と2年生の学業成績がかなり悪かった後に、第一種奨学金の学力基準を満たそうとしても難しい可能性が高いです。
 

入学時から学業成績を意識しないとどうなる?

2年生の成績平均が2.5と仮定すれば、成績平均3.5を取るためには3年生の成績平均は4.5を取る必要があります。入学時から好成績を意識して残しておけば、毎回成績平均3.5を目指し取り組むことが可能です。焦って成績を上げようとするのではなく、安定した好成績を残せるように意識しておきましょう。
 

まとめ

世帯年収が400万円の場合は現在の家計基準を満たしているため、大切なのは高校入学時から学力基準を満たせるように定期試験や普段からの授業に取り組むことです。後になってから学力基準を満たそうとしても、難易度が高くなる点は把握しておきましょう。
 

出典

独立行政法人日本学生支援機構 貸与奨学金案内(大学・短期大学・専修学校専門課程)、確認書兼個人信用情報の取扱いに関する同意書

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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