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エアコンを「こまめに消す」は逆効果!? 日中は「つけっぱなし」にすべき? 猛暑を乗り切るための電気代節約術について解説

ファイナンシャルフィールド / 2023年8月26日 2時0分

エアコンを「こまめに消す」は逆効果!? 日中は「つけっぱなし」にすべき? 猛暑を乗り切るための電気代節約術について解説

今年の夏は例年以上の猛暑が全国を襲っています。猛暑を乗り切るためにも、在宅中のエアコン利用はほとんどの家庭で必須です。しかし、気温だけでなく、電気代も高騰している中、月々のエアコン代も家計にとって負担になっています。   本記事では、夏の必需品であるエアコンについて、猛暑の中でも快適に過ごしつつ電気代を節約するための方法について解説します。

日中はつけっぱなし、夜間はこまめに消すほうが電気代を抑えることができる

業務用エアコンなどの製造・販売を行うダイキン工業株式会社が実際に行った検証では、広さ約14畳の部屋で設定温度26度の場合、9時から18時の間はつけっぱなし、18時から23時は30分ごとにこまめに消したほうが電気代を抑えることができるという結果になりました。
 
この結果の理由としては大きく2つあり、1つ目は、エアコンの消費電力の仕組みです。図表1のとおり、エアコンは運転を開始した直後に最も電力を消費し、設定温度まで室内温度が下がると安定運転になり消費電力は小さくなります。
 
図表1


中部電力ミライズ株式会社 これからデンキ
 
2つ目は、外気温の変化です。日中は夜間に比べて外気温が高いため、設定温度との差が大きくなります。そのため、電源を「こまめに入り切り」すると最も電力を消費する起動時のエネルギーが、設定温度と外気温の差の大きさでさらに加速されるため、「こまめに入り切り」した場合のほうが電気代が高くなるのです(図表2)。
 
一方、夜間は外気温と設定温度の差が日中に比べて小さいため、つけっぱなしよりも「こまめに入り切り」したほうが電気代が安いという結果になりました(図表3)。
 
図表2

ダイキン工業株式会社 夏のエアコンつけっぱなし検証
 
図表3

ダイキン工業株式会社 夏のエアコンつけっぱなし検証
 
もちろん、エアコンの性能やその他の外的要因によって結果は変わる可能性がありますが、エアコンは起動時に最も電力を消費すること、設定温度と外気温の差が大きければさらに電力が消費されることをふまえると、例えば、日中に1~2時間ほどの外出であればつけっぱなしにするなど、気温や時間帯によって使い方を切り替えることが最も効率的と言えます。
 

設定温度を1度上げるだけでも十分効果はある

エアコンの電気代は、外気温と設定温度の差が大きければ大きいほど高くなります。夏場のエアコンの設定温度については、経済産業省の資源エネルギー庁が発表している資料では28度が1つの目安とされています。
 
参考値にはなりますが、設定温度を27度から28度に上げた場合、1シーズン(6月2日~9月21日)で約940円の節約につながります。また、ある程度設定温度に近づいてきた場合は、冷房モードから除湿(ドライ)モードにすることで消費電力の節約効果が期待できます。
 

忘れがちなフィルターの清掃も節約の大きなポイントに

エアコンの電源の入れ方、設定温度に加えて、フィルターの清掃も節約のポイントとなります。エアコンの掃除は手間もかかるため、目立った汚れや不具合がないと掃除しない人も多いのではないでしょうか。
 
しかし、定期的な清掃は、エアコンの性能を回復させ、電気代の節約にもつながります。実際に月に1回か2回清掃をしている場合、フィルターが目詰まりしているエアコンに比べて約990円節約できるというデータも出ています。
 

工夫をしながら無理のない節約を

節約だけに目が行ってしまい暑さを我慢し、熱中症など体調不良になってしまっては元も子もありません。エアコンも、使い方のコツを押さえて上手に利用することで十分な節約効果が期待できます。猛暑を乗り切りながら、家計の負担を少しでも減らすためにぜひ実践してみてください。
 

出典

中部電力ミライズ株式会社 これからデンキ
ダイキン工業株式会社 mission5-1 夏のエアコンつけっぱなし検証!
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約 空調
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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