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トイレットペーパーを「小」で流すと詰まるって本当? レバーの「大」「小」の使い分けや水道代について解説

ファイナンシャルフィールド / 2023年8月27日 2時10分

トイレットペーパーを「小」で流すと詰まるって本当? レバーの「大」「小」の使い分けや水道代について解説

トイレは1日に何度か使用するもので、水道代を節約するために「小」で流しているという声は少なくありません。ただ、節水タイプのトイレもあり、「小」「大」にどの程度水を使用しているのかよくわからない場合もあるのではないでしょうか。本記事では、トイレの「小」と「大」の使用水道量にどの程度の違いがあるのかなどについて解説します。

「小」1回当たりの水道料金は約1.2円

水道料を節約するために、トイレの「小」を使用する人は多いようです。ただ、そもそもの「小」「大」の使用方法を間違えている場合が少なくありません。
 
・レバーの「小」「大」は小便・大便による使い分けではない
トイレを流す際に使用するレバーの「小」「大」を小便と大便で使い分けている人が多いのではないでしょうか。しかし、その認識は、厳密には間違っています。「小」は小便のみとき、「大」はトイレットペーパーを使用しているときに使用するものです。
 
わかりやすくいえば、男性で小便の際にトイレットペーパーを使用しない場合は「小」を使用します。対して、女性が使用するときや男性が大便をするときはトイレットペーパーを使用するので「大」を使うというわけです。
 
・「小」1回当たりの水道料金は約1.2円
一般的に、トイレで「小」を流す際に使用する水道量は6リットル、「大」を流す際には8リットルを使用します。こちらを前提として、水道料金を算出してみました。
 
1リットル当たりの水道料金を複数の市で見てみましょう。宮城県仙台市では約0.2円、大阪府大阪市や茨城県守谷市では約0.1円です。高いほうの金額をとって1リットル当たり約0.2円とします。1回トイレの水を流した際の水道料金を計算すると、「小」で約1.2円、「大」で約1.6円です。結果、確かに「小」のほうが1回当たりの水道料金は安いことがわかります。
 
・節約になったとしても故障につながる可能性がある
水道料金は、「小」を使用するほうが「大」より約0.4円分安いことがわかりました。しかし、ここで注目しなければならないのが、「小」はトイレットペーパーを使わないことが前提の設定である点です。
 
トイレットペーパーを使用したり、大便をしたりする場合は、本来であれば「大」を使用しなければなりません。節約のために「小」で流している場合、トイレに負担をかけていることになります。その結果、故障につながる場合もあるでしょう。
 
トイレットペーパーが原因の詰まりが起きた際の修理費は業者によって異なりますが、相場は8000~2万5000円前後です。つまり、修理費がそれまで節約した水道料金分の金額を超えてしまう可能性があります。自身でトイレの詰まりを解消できればよいですが、そうできるとは限りません。そういった事態にならないようにするためにも、トイレは「小」「大」をきちんと使い分けましょう。
 

「小」と「大」は使い分けるのがおすすめ

トイレの「小」を使った場合の水道料金は1回当たり約1.2円で、「大」を使用したときより約0.4円安い結果となっています。
 
ただ、「小」は小便専用のものなので、それ以外の用途に使用し続けているとトイレが詰まりかねません。業者にトイレの詰まりの修理を依頼すると、高い場合で2万円ほどかかるため、節約してきた金額分を超える可能性があります。そうならないためにも、「小」「大」は用途によって使い分けましょう。
 

出典

仙台市水道局 水道まめちしき
大阪市 大阪市の水道料金水準について
守谷市 水道代10円分は何リットル?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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