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年収300万円未満でも1000万円の資産持ちは多い!世論調査から資産形成の傾向は読み取れる?

ファイナンシャルフィールド / 2023年8月26日 8時20分

年収300万円未満でも1000万円の資産持ちは多い!世論調査から資産形成の傾向は読み取れる?

「うちは年収が多くないから、資産形成なんて無理!」 そのように思う方も多いのではないでしょうか。   今回は「金融広報調査委員会」の調査結果をもとに、資金形成と年収について、資金形成方法の傾向などをご紹介します。 「年収が少ないけれど、将来のためにやれることがあるならやっておきたい」「同年代や同水準の収入の人がどれくらい資産形成できているのか知りたい」とお考えの方は、チェックしてみてください。

金融資産、みんないくらくらい持っているの?

「金融広報調査委員会」により、金融資産保有額と収入に関するデータが公開されました。
調査結果をまとめると、1000万円以上の金融資産保有額がある方の年収は、表1のとおりです。
 
表1

金融資産保有額
1000~1499万円
金融資産保有額
1500~1999万円
金融資産保有額
2000~2999万円
金融資産保有額
3000万円以上
収入はない 単身者:7.7%
2人以上:1.5%
単身者:0%
2人以上:1.5%
単身者:7.7%
2人以上:4.6%
単身者:9%
2人以上:1.5%
年収299万円以下 単身者:6%
2人以上:8.4%
単身者:5.1%
2人以上:5%
単身者:6%
2人以上:6.1%
単身者:10.9%
2人以上:7.7%
年収300~499万円 単身者:9%
2人以上:10.4%
単身者:3%
2人以上:6.3%
単身者:6.7%
2人以上:7.7%
単身者:11.2%
2人以上:13.6%
年収500~749万円 単身者:8.2%
2人以上:10.6%
単身者:11.2%
2人以上:7%
単身者:8.8%
2人以上:9.2%
単身者:21.8%
2人以上:13.5%
年収750~999万円 単身者:17.6%
2人以上:15%
単身者:5.9%
2人以上:9.5%
単身者:8.8%
2人以上:12.3%
単身者:41.2%
2人以上:17.1%
年収1000~1199万円 単身者:0%
2人以上:14.9%
単身者:20%
2人以上:6.5%
単身者:13.3%
2人以上:11.2%
単身者:53.3%
2人以上:27%
年収1200万円以上 単身者:0%
2人以上:9.5%
単身者:0%
2人以上:7.9%
単身者:0%
2人以上:15.8%
単身者:80%
2人以上:37.3%

※知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」、「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」をもとに筆者作成
 
300万円に満たない年収でも、3000万円以上の金融資産を保有している方は、単身者で10.9%、2人以上世帯で7.7%を占めています。
ただし注意すべき点として、金融資産保有額と貯蓄額は、イコールではないことが挙げられます。
金融資産保有額に含まれるのは、主に以下の6項目です。

<金融資産に該当する項目>

●現金・預貯金(外貨含む)
●株式(外国株含む)
●債券(外国債含む)
●投資信託
●掛け捨てタイプではない生命保険
●商品券・小切手

 

資産作りの傾向

上記のデータから、年収が少ない単身者でも、資産を形成できていることが分かります。
ただし3000万円以上の金融資産を持つのは、単身者・2人以上世帯ともに60代・70代がほとんど。
20~40代の現役世代の場合、単身者・2人以上世帯ともに100万円未満にとどまるケースが多くなっています。
 
また、全年代・全収入における金融資産保有額のTOP3は表2のとおりです。
こうした情報から、現役世代よりもシニア世代のほうが、また単身者よりも2人以上世帯のほうが、資産形成できている傾向にあるといえるでしょう。
 
表2

単身者 2人以上世帯
1位 ~99万円(20.5%) 3000万円~(15.2%)
2位 3000万円~(13.4%) ~99万円(11.9%)
3位 100~199万円(10.7%) 1000~1499万円(10.8%)

※知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」、「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」を元に筆者作成
 
とはいえ表3のとおり、20代・30代でも資産形成をはじめている動きが見られます。
将来に向けて、コツコツと資産形成に着手している方も多いことが分かるでしょう。
 
表3

金融資産保有額 20代 30代
~99万円 単身者:39%
2人以上:30.9%
単身者:27.4%
2人以上:17.6%
100~199万円 単身者:19.8%
2人以上:14.5%
単身者:12.8%
2人以上:13.6%
200~299万円 単身者:11%
2人以上:13.6%
単身者:8.2%
2人以上:9.1%

※知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」、「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」を元に筆者作成
 

現役世代もコツコツと資産形成に着手中

「年収が少ない」「生活費でいっぱいいっぱいで貯金する余裕がない」と、資産形成を諦めてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
しかし現役世代や単身者でも、預貯金・株式・債券などを利用して、諦めずコツコツと資産形成に取り組む動きがあるようです。
 
少しずつでも金融資産を貯めていけば、のちにまとまった資産になるでしょう。
日々の生活から少しだけ将来に目を向けて、資産形成のプランを組んでみるのもよいかもしれません。
 

出典

知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査 各種分類別データ(令和4年)」 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)
知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査 各種分類別データ(令和4年)」 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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