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年収200万円でギリギリの生活!「給与ファクタリング」の案内がきたけどこれって大丈夫?

ファイナンシャルフィールド / 2023年8月28日 8時20分

年収200万円でギリギリの生活!「給与ファクタリング」の案内がきたけどこれって大丈夫?

ファクタリングとは、売掛金などの債権を売却して資金化することを指します。   ファクタリングは多くの事業者で利用されている資金調達方法ですが、給与の振り込み日より前に現金化ができるとうたい、高額な手数料を請求する「給与ファクタリング」が問題となっています。   特に、給料が低く、生活苦におちいっている人が給与ファクタリングのターゲットになりやすく、注意が必要です。もし給料が安く生活が苦しい場合でも、安易に給与ファクタリングを利用するのは避けましょう。

給与ファクタリングは要警戒?

本来、ファクタリングとは、売掛金などの債権を期日よりも前に資金化する方法で、多くの事業者に利用されています。実際に、中小企業庁も中小企業者が不動産担保に過度に依存せずに資金調達ができるよう、「売掛債権担保融資保証制度(ファクタリング)」を創設しています。
 
しかし、近年は給料が低い人が生活苦におちいっていることに付け込む「給与ファクタリング」によるトラブルが増加中です。業者は以下のようにうたい、言葉巧みに勧誘をしてきます
 

・ただの給与の前払い
・借金ではない
・ブラックOK

 
このように勧誘され、信用して業者の求めに応じると、実は高額な手数料を請求された、などのケースや、強引な取り立てを受けたという事例が実際に発生し、多くの相談が「国民生活相談センター」に寄せられています。
 
本来、ファクタリングサービスは事業者の資金調達方法として活用されるものです。ファクタリングを個人の賃金に当てはめたものが「給料ファクタリング」で、適正なファクタリングサービスを行っている会社を選ばないと、法外な手数料や取り立て被害に遭う可能性があります。
 
国民生活センターや金融庁も、給与ファクタリングに関する注意喚起を行っています。つまり、生活に困っていたとしても、給与ファクタリングに手を出すべきではありません。
 

SNS上での勧誘に注意

年収200万円の人は自由に使えるお金が少ないことから、少しでも早くお金を入手する方法を探すこともあるでしょう。SNS上やインターネット上で検索すると、給与ファクタリングに関するサービスがヒットすることから、簡単に業者に連絡ができてしまいます。
 
しかし、近年はファクタリングを装って法外な貸付けを行うヤミ金業者の存在が確認されているため、安易に飛びつくべきではありません。
 
また、ファクタリングを利用して手数料を支払うと、本来、受け取れる給料がさらに低くなってしまうことから、経済状況がさらに悪化してしまう恐れもあります。最高裁も「個人(労働者)が使用者に対して有する賃金債権を買い取って金銭を交付し、当該個人を通じて当該債権に係る資金の回収を行うことは貸金業に該当する」と判示しています。
 
つまり、給与ファクタリングは実質的に借金であり、気軽に利用すると生活苦に拍車がかかってしまうので注意しなければいけません。
 

まとめ

給料が安いと生活に陥りやすいことから、給料日よりも早く資金調達できる給与ファクタリングに魅力を感じることもあるでしょう。
 
しかし、給与ファクタリングは借金と同じであり、安易に利用すると法外な手数料を請求され、脅迫的な取り立てにあう恐れがあります。
 
生活が苦しいときは、まずは収入を上げるための工夫や、支出を抑えるための努力を行うことを優先しましょう。給与ファクタリングには絶対に手を出さず、甘いことばに誘われないように気を付けてください。
 

出典

独立行政法人国民生活センター 給与のファクタリング取引と称するヤミ金に注意!-高額な手数料や強引な取り立ての相談が寄せられています-
中小企業庁 売掛債権の利用促進について
金融庁 ファクタリングの利用に関する注意喚起
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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