基本料金3480円の業者から「7万円」請求された!? ロードサービスを利用する際の「落とし穴」とは
ファイナンシャルフィールド / 2023年8月31日 2時10分
車の事故やトラブルが発生したときに頼りになるのがロードサービスです。しかし、中には業者から相場からかけ離れた金額を請求されたり、事前に説明のない料金を請求されたりするなどのトラブルが増えているようです。 本記事では、ロードサービスを利用する際の注意点や対策を解説します。
ロードサービスの利用によるトラブル例
車が突然トラブルを起こした場合、自分でロードサービスを探さなければならないことがあります。その際、Webサイトなどに表示されている料金が安い業者に作業を依頼してしまいがちです。しかし、業者について十分な確認をせず依頼すると、さまざまなトラブルを起こす可能性があります。ここでは、よく聞かれるトラブルの一例を紹介します。
事前に説明のない料金を請求された
業者によっては、Webサイトに低額な料金であるかのように記載されていた場合でも、休日対応費や夜間対応費などさまざまな名目で料金が追加されることがあります。実際に、「基本料金3480円」とうたう業者から、最終的に7万円を請求されたという相談事例もあるようです。
また、作業代金が高いためキャンセルしようとすると、高額なキャンセル料を請求された事例もあるため注意が必要です。
相場よりも高い金額を請求された
ロードサービスが必要なほどのトラブルが起きた際、トラブルに対処するための適正な料金が自分では分からないことがほとんどでしょう。
悪質な業者の中には、料金相場を知らない利用者の足元を見て、高額な料金を請求する業者もいます。例えば、バッテリー上がりに必要な作業料金は、JAFの非会員が利用した場合で1万3130円(昼間・駐車場や自宅を含む一般道の場合)ですが、悪質な業者から5万円以上を請求された事例があります。
うその説明をされた
さらに悪質な業者になると、利用者に虚偽の説明がなされるケースもあるようです。例えば、「料金は全額、自動車保険でまかなえる」などと説明されたものの、結局は保険金は支払われず自己負担せざるを得なかった事例があります。
また、トラブルの原因はガス欠にもかかわらず、必要のないバッテリー交換を促して費用を請求する業者もいるようです。
ロードサービスを利用する際のポイント
次に、悪質な業者から身を守るために必要な知識やポイントについて解説します。
自動車保険の付帯サービスを確認する
ロードサービスを利用しなければならなくなった際には、まず自分が契約している自動車保険を確認しましょう。なぜなら、自動車保険の付帯サービスでロードサービスが契約されていることも少なくないからです。
自動車保険だからといって、事故発生時しかロードサービスが利用できないわけではありません。バッテリー上がりやガス欠などでも利用できるため、まずは自動車保険会社や保険代理店に連絡しましょう。
作業内容や料金を確認する
車のトラブルは実際に車を見ないとトラブルの原因が分からないため、Webサイトや電話では料金がはっきりしないこともあります。しかし、事前にキャンセル料金の有無などは確認しておくことが大切です。
また、現場で作業を始める前に、必ず作業内容と料金を確認しましょう。料金が高すぎると感じる場合は、料金が高額になる理由について説明を求め、納得できないのであればキャンセルすることも必要です。
まとめ
外出先で車がトラブルを起こすと、焦りからさらなるトラブルを引き起こしてしまいがちです。まずは自動車保険の契約を調べて、ロードサービスを利用できないかを確認しましょう。
自動車保険に付帯のロードサービスが利用できない場合は、自分で業者を探さなければなりません。その際には、キャンセル料金や作業料金などを事前に必ず確認して、納得したうえで料金を支払うことが重要です。
出典
独立行政法人国民生活センター インターネットで依頼したロードサービスのトラブル急増
一般社団法人 日本自動車連盟(JAF) ロードサービスの料金を調べる
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士
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