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一生独身で老後も最期まで謳歌したいです! 老後資金はいくら必要ですか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年9月1日 9時20分

一生独身で老後も最期まで謳歌したいです! 老後資金はいくら必要ですか?

内閣府が公表した「2022年版の少子化社会対策白書」によれば、日本では結婚する人の数も婚姻率も低下傾向が続いています。社会全体として未婚化が進むなか、一生独身のまま「老後を謳歌」するにはどれくらいの老後資金が必要なのでしょうか。

一生独身なら老後資金はいくら必要?

まず、一般的な老後生活にはいくらかかるのか簡単にシミュレーションしてみましょう。ここではモデルケースとして「65歳で定年退職し、その後は無職、そのまま85歳まで生きる」と仮定します。総務省の「家計調査報告 家計収支編 2022年」によれば、65歳以上の単身無職世帯の平均的な1ヶ月あたりの収入(可処分所得)は12万2559円、支出(消費支出)は14万3139円です。
 
毎月の赤字額(14万3139円-12万2559円)×12ヶ月×20年(85歳-65歳)=493万9200円
 
上記の例では、老後にお金が尽きることなく寿命を迎えるためには、65歳時点で少なくとも約494万円の貯蓄が必要だということが分かります。
 
自営業者など国民年金しか加入していない人や、現役時代の収入が少なかった人は、老後の重要な収入である「年金」の金額が少なくなりがちです。その場合は、より多くの貯蓄が必要になるでしょう。自分の将来の年金額は、日本年金機構の「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」などで調べられます。
 

より豊かな老後を過ごすための費用

前述のシミュレーションは、あくまで平均的な収支で生活した場合です。老後生活をより謳歌するには、趣味代や旅行代、ご近所や友人とのお付き合い費用など、さらに多くのお金が必要になるでしょう。
 
(公財)生命保険文化センターの調査によれば、夫婦2人で経済的にゆとりのある老後生活を送るために必要と考える費用の平均は、月額37万9000円でした。同調査では、最低限の生活費に「10~15万円未満」の上乗せがほしいと感じる人が最も多いという結果も出ています。なお、こちらの調査は、単身世帯のデータではないため注意が必要です。
 
1人暮らしでも余裕ある暮らしをするには、最低限の生活費に加えて「5~10万円」程度は確保しておきたいところです。前述の家計調査報告の平均的な老後の支出(単身世帯)は14万3139円でしたが、仮にさらに10万円の支出が増えるとすると、以下のように計算できます。
 
毎月の赤字額(24万3139円-12万2559円)×12ヶ月×20年(85歳-65歳)=2893万9200円
 
今度は、65歳時点までに約2900万円の貯蓄が必要という結果になりました。前述の結果より2400万円も多くなっています。
 
貯蓄が足りない場合は、老後も働くという選択肢もあります。65~70歳まで月収10万円分働けば、それだけで10万円×12ヶ月×5年=600万円を確保できます。貯蓄だけでなく、長く働き続けられる体力やスキルなどを身に着けておくことも、老後生活を謳歌するのに役立つでしょう。
 

まとめ

老後に必要になる金額は、人によって違います。ただ、今回の試算では最低でも500万円、できれば2900万円ほど用意できれば老後生活を謳歌できる可能性が高いという結果になりました。
 
なるべく早いうちから、貯蓄を進めるのがおすすめです。しかし貯蓄が難しい場合でも、老後も働いて収入を増やしたり、うまく節約して支出をコントロールしたりすれば、理想の老後に近づきやすくなるでしょう。
 

出典

内閣府 令和4年版少子化社会対策白書 第1部 少子化対策の現状(第1章 3)
総務省 家計調査報告(家計収支編)2022年平均結果の概要
公益財団法人生命保険文化センター 2022年度生活保障に関する調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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