日本の賃金は低いから海外で働いたほうが稼げそう… 海外で働く人は増えている？

近年、日本人が外国へ渡航し、海外出稼ぎをすることが話題になっています。日本での仕事に限界を感じて、「日本よりも労働賃金が高い国で働いて、お金を稼ぎたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。   本記事では、海外へ出稼ぎに行く人の実態と、海外出稼ぎを成功させるためのポイントについて解説します。

海外で働く人が増えている背景

近年、海外で働く日本人が増加している理由は、日本と他国の平均賃金を比較することで理解できます。
 

海外に住む人が増加している

外務省領事局政策課が公開している資料「海外在留邦人数調査統計（令和4年10月1日現在）」によると、平成元年から新型コロナウイルス感染拡大直前の令和元年において、海外に長期滞在もしくは永住する人口が右肩上がりに増加しています。感染症の流行も落ち着いてきているので、今後さらに増加していく可能性は高いでしょう。
 

日本は稼ぎづらい国になっている

OECD（経済協力開発機構）が発表しているデータの「2022年の平均賃金」では、日本の平均賃金はOECDに加盟している38ヶ国中25位という結果が出されています。このデータから、日本は「他の先進国よりも稼ぎにくい国」といえるでしょう。日本よりも高い賃金を支払ってくれる国が多いことも、海外へ働きに出る日本人が増えている理由のひとつです。
 

海外での就業を成功させるポイント

海外で働きながら、お金に余裕のある暮らしを手に入れるためには、いくつか注意すべきポイントがあります。
 

海外に行く前の準備を整える

日本人が海外で働く場合、原則として就労ビザを取得しなければいけません。就労ビザの取得は平均で2週間～1ヶ月程度、長ければ2～3ヶ月待つケースもあります。事前に各国大使館のホームページなどで確認しておくとよいでしょう。また、移住後に発生するトラブルを回避するため、現地の文化や周辺の環境について調査しておくことをおすすめします。
 

海外では節約生活をする

日本よりも賃金の高い国では、物価も高い傾向があります。日本と同じ感覚で生活していると、たとえ高い賃金で働いたとしても、生活費ですべてなくなってしまうかもしれません。海外出稼ぎを目的に行くのであれば、普段よりも節約することを心がけましょう。
 

まとめ

本記事では、近年増加している海外出稼ぎの実態と、成功させるポイントについて解説しました。過去のデータによると、海外で長期滞在する日本人は、平成元年以降増加傾向にあります。
 
現在、日本の平均賃金が他国よりも低い傾向にあることから、今後も増加していく可能性は高いでしょう。海外出稼ぎを成功させるためには、海外でも節約した生活を送ることが大切です。また、日本では考えられないようなトラブルに巻き込まれることもあります。事前の調査を念入りに実施してから、海外出稼ぎに行くことをおすすめします。
 

出典

OECD（経済協力開発機構）平均賃金（Average wage）
外務省領事局政策課 海外在留邦人数調査統計（令和4年10月1日現在）
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー