「修理費を故意に増やす」なんてことも!? 中古車販売などで起こり得る問題と消費者が気をつけるポイント
ファイナンシャルフィールド / 2023年9月5日 4時40分
![「修理費を故意に増やす」なんてことも!? 中古車販売などで起こり得る問題と消費者が気をつけるポイント](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_231757_0-small.jpg)
大手中古車販売会社の報道が、連日のように流れる昨今ですが、今回は、中古車販売業界で起こり得る問題と、その理由を解説します。また、中古車の売買・整備・修理などを行う際に、気をつけるべきポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
中古車販売業界で起こり得る問題とその理由
中古車販売だけではなく、車の整備や修理も一手に引き受けてくれる会社は、私たち消費者にとって、非常にありがたい存在です。しかし、以下のようなトラブルも起こり得るため、注意しなければなりません。
・修理費を故意に増やす
車の修理を行う際に、車体に故意に傷をつけたり、不必要に部品を交換したりして、修理費を増やすケースがあります。
例えば、台風で傷ついた車を修理する際に、物が飛んできて当たったかのような傷を追加すれば、修理費を水増しできます。ヘッドライト・タイヤ・ラジエーターなどを故意に破損させて、修理や部品交換をして、事後報告で、修理費を加算するケースもあるようです。
・点検・整備を正しく行わない
オイル交換を依頼した際に、「点検をしたら不備が見つかりました」と言われ、高額な修理費を請求されたケースも報告されています。このようなケースでは、返却された車を確認すると、整備がきちんと行われていないことがあります。
「プロが点検・整備をしてくれたから安心」と考えてしまいますが、実際は不備などなく、作業も行われていないということです。
ほかにも、バッテリー交換では、新品ではなく中古品を取り付けたり、中古車販売では、作業をしていないのに、コーティング費用などをプライスボードに記載していたりする場合もあるようです。
中古車販売業界で、上記のような問題が起こる主な理由は、「成果至上主義」などの企業風土が関係していると考えられます。
例えば、修理車1台あたりの利益に、ノルマが課せられた場合、軽微な破損では目標額に達しません。追い詰められた従業員が、修理範囲を故意に拡大して工賃を増やしても、周囲の従業員は、まねをしたり、見て見ぬふりをしたりします。
上司も、これらの不正を黙認したり、指示したりするようになり、そうしたことが、社内および業界にまん延する可能性もあるでしょう。
中古車売買・整備・修理で消費者が気をつけるポイント
中古車の売買・整備・修理に関する相談は、増加傾向にあります。トラブルを避けるために、消費者が気をつけるべきポイントを、以下にまとめました。
・店舗の情報や口コミを調べる
店舗を利用する前に、情報や口コミを調べるようにしましょう。
ネット検索で上位表示される格安業者に、「安いから」と、安易に依頼することは危険です。公式サイトだけではなく、リアルな口コミも参考にして、適正価格でサービスを受けることが大切です。
・見積書を書面でもらう
口頭で依頼するのではなく、見積書を作成してもらいましょう。依頼した箇所だけを作業してもらい、不具合が発生した場合は、作業前に連絡してもらうようにします。
・車の状態を写真や動画に記録しておく
車を預ける前に、写真や動画で状態を記録しておくことで、あとで故意に傷つけられることを防げます。事故歴や修復歴のある車を売却する際は、その旨を事前に伝えておくことで、契約解除や減額などのトラブルを防げるでしょう。
中古車のトラブルにあったら泣き寝入りせずに相談を!
車の事故や修理を経験する機会は、頻繁に発生するわけではありません。車に詳しくない場合は、悪質な業者にだまされて、トラブルになることも考えられます。
また、車や保険についてよく分からずに、自分自身の知識不足のせいだと考えて、泣き寝入りする方も少なくありません。
しかし、「消費生活相談窓口」や「JPUC車売却消費者相談室」といった相談窓口もあります。車の売買・整備・修理で困ったことがあれば、まずは相談してみて、解決方法を見つけるようにしましょう。
出典
日本放送協会 NHK ビッグモーター 寄せられた声から見えてきた「不正」の実態
日本放送協会 NHK 中古自動車のトラブル防ぐには?ビッグモーター問題追及のジャーナリストに聞く
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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