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貯蓄が0円…もしかして「現在バイアス」が原因かも? おすすめの貯金方法とは?

ファイナンシャルフィールド / 2023年9月5日 9時10分

貯蓄が0円…もしかして「現在バイアス」が原因かも? おすすめの貯金方法とは?

30代になっても貯蓄が0円という現実に直面し、家計に危機感をおぼえる人は少なくありません。節約や貯蓄が苦手な原因の一つとして、行動経済学で指摘される「現在バイアス」が考えられます。   現在バイアスとは、人間が「現在の利益や快楽を過大評価し、未来の利益を過小評価する傾向」のことを指します。このため、ついつい今すぐ欲しいものにお金を使ってしまい、将来のための貯蓄がおろそかになってしまうのです。   この記事では、現在バイアスを意識し、それを克服するための貯金方法を紹介します。

現在バイアスとは?事例を用いて紹介

現在バイアスは、人々が将来の利益よりも現在の利益を重視する心理的な傾向を指します。これは、人間の脳がすぐ手に入る報酬を求める傾向が強いため、将来の利益を得るための努力や犠牲を避けがちになる現象です。
 
たとえば、健康のために運動を始めようと思いつつ、ソファでリラックスすることを選んでしまうのも、現在バイアスの影響です。これは貯蓄にも影響を与えます。将来のためにお金を貯めることは重要ですが、現在の消費を制限することが難しいため、衝動買いをしてしまったり、むだ遣いをしてしまったりすることがあります。
 

年代別の貯蓄額

20代では、社会人としてのキャリアをスタートし、収入が安定していないため、貯蓄額が少ないことが一般的です。
 
30代では、結婚や子育て、住宅購入などの大きな支出が増えるため、貯蓄が難しくなることがあるかもしれません。
 
一方、40代では、子どもの教育費や老後の資金準備が重要になるため、貯蓄を意識する人が増えます。しかし、現在バイアスの影響で、今の消費を優先してしまい、貯蓄が進まないこともあります。
 
株式会社ネストエッグ 「貯金・お金」に関する調査 の 2021年から2022年の世帯貯金額の推移を見てみると、20代は100万円以下が38%から47%と9%増加しており、300万円以上が62%から54%と8%減少しています。30代については、100万~300万円未満が22%から26%と4%増加しています。
 
次に、40〜60代は300万円以上の貯金額の割り合いが増加しており、特に50代の500万円〜1000万円は大きく増加しており、12%から8%増加の20%という結果となりました。
 

貯金や節約が苦手な人の特徴

貯金や節約が苦手な人の特徴として、以下のような点が挙げられます。

1.衝動買いをしてしまう
2.少額でもむだ遣いをしてしまう
3.お金に対する意識が低い
4.将来のことを考えず、現在の消費を優先する

これらの特徴は、現在バイアスの影響を受けていることが考えられます。即時の報酬を求める傾向が強いため、将来のためにお金を貯めることが後回しになってしまうのです。また、衝動買いなど、その瞬間の満足感を得るために、必要でないのに購入してしまうことがあります。これらも現在バイアスの影響を受けているかもしれません。
 
このような特徴を持つ人は、現在バイアスを意識し、その影響を抑えることで、貯蓄を進めることができるでしょう。
 

先延ばしぐせやせっかちな人に向けた貯金ルール

先延ばしぐせや、せっかちな性格は、貯金においても影響を与える可能性があります。先延ばしぐせのある人は、貯金を始めることをいつも後回しにしてしまい、せっかちな人は、無計画にお金を使ってしまう傾向があります。
 
これらの性格の特徴を理解し、それに合わせた貯金ルールを設定することで、効率的に貯金を進めることができます。
 

先延ばしぐせを克服するための貯金テクニック

先延ばしぐせのある人は、貯金を始めることついつい後回しにしてしまいます。そのため、まずは自分にとってむりのない範囲で、定期的に、少額でもよいので貯金を始めることが大切です。
 
また、目標を設定し、それに向けて進むことで、モチベーションを保つことができます。例えば、1ヶ月後には1万円、3ヶ月後には3万円といった具合に、段階的な目標を設定しましょう。
 

せっかちな性格を活かした効率的な貯金方法

せっかちな性格の人は、無計画にお金を使ってしまう傾向があります。そのため、まずは自分の支出を把握し、むだな支出を削減することが大切です。また、せっかちな性格を活かし、貯金もスピーディーに進めることができるでしょう。
 
例えば、給料日にすぐに一定額を貯金する、または、スマホのアプリを使って、毎日少額でも自動で貯金する設定をする、効率的な貯金方法を取り入れるなど工夫しましょう。
 

まとめ

現在バイアスは、私たちの日常生活、特に貯蓄に大きな影響を与える心理的な傾向です。現在の利益や快楽を過大評価し、未来の利益を過小評価するこのバイアスは、衝動買いやむだ遣い、貯蓄の先延ばしといった行動につながります。しかし、このバイアスを意識することで、将来にわたって安定した経済状況を築くことが可能です。
 
先延ばしぐせやせっかちな性格を持つ人も、自分に合った貯金ルールを設定し、効率的な貯金方法を取り入れると貯蓄を進めることができます。現在バイアスを克服し、将来の安定のために貯蓄を始めましょう。
 

出典

株式会社ビズヒッツ 【家計の危機を立て直す方法ランキング】男女500人アンケート調査
株式会社ネストエッグ 「貯金・お金」に関する調査
総務省 統計局 家計調査 負債と貯蓄
日本労働研究雑誌 2020年1月号
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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