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東京では「中学受験」が当たり前と聞きましたが本当ですか? 費用はいくらかかるのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年9月12日 4時30分

東京では「中学受験」が当たり前と聞きましたが本当ですか? 費用はいくらかかるのでしょうか?

中学受験は、多くの保護者や生徒にとって重要な教育選択の1つです。特に東京では、当たり前のように中学受験しているイメージが先行していますが、実際のところはどうなのでしょうか。また、中学受験にかかる費用も高額です。その費用はさまざまな要因によって異なりますが、一般的にはいくらくらいかかるのでしょうか。今回は、東京における中学受験の実態と、中学受験にかかる費用について解説します。

東京では「中学受験が当たり前」は本当?

まず、東京では「中学受験」が当たり前という認識についてですが、これに関してはイメージが先行しているだけで、実態は決してそうではありません。東京都教育委員会が発表している「令和4年度公立学校統計調査報告書」の中の「公立学校卒業者(令和3年度)の進路状況調査編」という資料によれば、小学校を卒業した児童のうち、都内の中学校に進学した児童数は9万6419人です。
 
この中で、私立中学校に進学した児童数は1万9025人に過ぎません。つまり、東京で私立中学に進学した児童は全体の2割程度に過ぎず、これは「東京では中学受験が当たり前」とまではいえない数字です。東京でも私立中学を受験する児童は少数派であり、ほとんどの児童は都内の公立中学校に進学しているのが実態です。
 

中学受験をする場合の費用相場

東京での中学受験事情に関わらず、自分の子どもを私立中学に進学させたいと考えている保護者もいるでしょう。その際、気になるのが中学受験の費用です。一般的に、中学受験の費用相場は高額であることが多いため、保護者としては十分な備えが必要とされます。まず、中学受験を目指すためには、学習塾などに通って子どもに勉強させることが一般的です。
 
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によれば、小学生の学習塾費用は公立小学校に通う児童の場合で年間平均8万1158円、私立小学校に通う児童の場合だと年間平均27万3629円です。特に高学年になるにしたがって学習塾費用は高額になる傾向があります。学習塾に通わない場合でも、通信教育や家庭教師をつければその分の費用が、また独学で勉強する場合も教材費などがかかってきます。
 
また、実際に私立中学を受験する際は、各学校の入試に必要な受験料も計算に入れなければなりません。文部科学省が発表している「令和4年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果について」を参照すると、私立中学校の受験料平均額は1万8284円です。こうした学習塾代や受験料を合算すると、中学受験には高ければ年間30万円程度の費用がかかってくることになります。
 
もちろん、学習塾代や受験料の他、交通費や模擬試験費用といったその他の費用もかかります。受験に合格すれば、特定の制服や教材をそろえる必要も生じるでしょう。中学受験を考える場合は、塾代や受験料だけではなく、そうした費用の計算もしっかり頭に入れておくことが重要です。
 

中学受験は高額! 事前に計画を立てて費用を管理しよう

中学受験に関連する費用は、家庭の経済状況や選択する学校によって大きく異なります。費用を削減するために、自宅学習を選択する家庭もありますが、その場合も教材費や受験準備に一定の負担がかかることは免れません。中学受験を考える際には、事前に予算を立て、費用のかかる部分を計画的に管理することが重要です。教育の質や生活の質についても考慮し、しっかりバランスを取ることが必要となります。
 

出典

東京都教育委員会 令和4年度公立学校統計調査報告書【公立学校卒業者(令和3年度)の進路状況調査編】 第1表 状況別卒業者数

文部科学省 令和3年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要

文部科学省 令和4年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果について

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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