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実家の建て替えで「古い通帳」が出てきました。「休眠預金」になっていても引き出しは可能ですか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年9月13日 2時10分

実家の建て替えで「古い通帳」が出てきました。「休眠預金」になっていても引き出しは可能ですか?

建て替えや引っ越しなどのタイミングで実家を整理していたら、ずっと使っていなかった古い通帳が出てくるといったケースがあります。その口座に預金があっても、最後の取引から何年も経過していると、引き出せるか不安に感じる人も少なくありません。じつは、古い通帳であっても預金を引き出すことは可能です。ここでは、取引のない通帳が休眠預金になる可能性と、古い通帳が出てきたときの対処方法について紹介します。

最後の取引から10年経っていると休眠預金に

10年以上にわたり入出金等の取引がない預金は、休眠預金として扱われます。対象となる預金は、普通預金・通常貯金・定期預貯金・定額貯金・定期積金・当座預貯金・貯蓄預貯金などです。反対に対象とならない預金としては、外貨預貯金・仕組預貯金・財形貯蓄などが挙げられます。また、原則として2009年1月以降に最後の取引があった預金が休眠預金の対象となります。
 
最後の入出金取引から9年が経過していて、1万円以上の残高がある場合は、登録している住所またはメールアドレス宛に通知が届きます。ただし、通知が届くまでの間に住所やメールアドレスを変更している場合は通知が届かず、知らないうちに休眠預金になっている恐れがあるので注意が必要です。また、残高が1万円未満の場合も通知が届きません。
休眠預金になると預金保険機構にお金が移され、民間団体を通じて公益活動に使用されます。
 

定期的に利子が付いていれば休眠預金にならない?

金融機関から定期的に利子が支払われている場合は、休眠預金にならないのではないかと思うかもしれません。ただし、金融機関による利子の支払いは、入出金の取引とは見なされないため注意が必要です。
記帳しておらず最後の取引日が確認できないような場合は、休眠預金になっているかどうかを金融機関で確認することができます。金融機関が合併などで他の金融機関になっている場合は、引き継いだ金融機関で手続きをしましょう。なお、長い間取引がない預金の手続きには時間がかかるため、あらかじめ余裕を持って手続きをすることが大切です。
 

休眠預金になっていても引き出しが可能?

休眠預金になり預金保険機構にお金が移された後でも、取引をしていた金融機関で預金を引き出すことが可能です。休眠預金になっている期間の利子も、元の契約どおりの額が支払われるため心配ありません。休眠預金の引き出しに期限はないので、いつでも手続きを行えば引き出せるようになっています。
 
預金保険機構では当面の間、移管されたお金の5割が引き出しに備えて積み立てられます。移管された休眠預金の全てが民間公益活動に使用されるわけではないので、移管後も引き出すことができる仕組みになっています。また、仮に通帳やキャッシュカードを紛失していても、本人確認書類などの必要書類を用意すれば引き出すことが可能です。必要書類については、取引のある金融機関で確認してください。
 
休眠預金を引き出す方法は、金融機関によって異なるため、手続き時に受け取り方法を確認する必要があります。現金で受け取れるケースもありますが、元の口座のまま使用できるケースもあるため、詳しくは取引のある金融機関まで確認してください。なお、預金者が亡くなっている場合は、相続人が休眠預金を引き出せます。
 

古い通帳が出てきたら取引のあった金融機関に確認してみよう

古い通帳が出てきたら、取引のあった金融機関に残高があるか、休眠預金になっていないか確認してみましょう。長い間取引のない預金は手続きに時間がかかりますが、休眠預金になった後でも引き出すことが可能です。特に引き出し期限は設けられていないため、長い間取引がないからと諦める前に金融機関で確認してみるとよいでしょう。
 

出典

金融庁 休眠預金等活用法Q&A(預貯金者の方などへ)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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