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「月5000円でも足りない!」 高校1年生の子どもをどう納得させるべきでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年9月14日 7時20分

「月5000円でも足りない!」 高校1年生の子どもをどう納得させるべきでしょうか?

子どもがいる家庭では、さまざまなお金の問題がつきものです。習い事や部活、大学費など、いくらお金があっても足りないと感じる人も多いでしょう。   子どもに関するお金として「お小遣い」に関しても気になります。親世代が子どもだった時代と、令和では事情が異なり、子どものお小遣いについて頭を悩ませる人も多いでしょう。   この記事では、高校生の娘からお小遣いに関する不満を言われたKさんの話を参考に、高校生の子どもとお小遣いの向き合い方についてみていきましょう。

「5000円でも足りない!」って本当? そんなにいらないでしょ?

Kさんは高校生の娘を持つ40代の主婦です。娘は今年、私立の高校に入学した高校1年生とのことです。
 
そんなKさんは娘のお小遣い事情について頭を抱えているようです。
 
「先日娘から『お小遣いが足りないからあげて欲しい』と不平をいわれました。でもそのときのお小遣いは5000円だったんです。私はそれだけあれば充分だと思っていたので、娘と口論になってしまいました」
 
Kさんの家庭は現在、共働きであり、日々の生活からお金に困っているわけではない。とはいえ、お金も無限にあるわけではなく、どこにどのくらいのお金をかけるのかはシビアにとらえているようです。
 
特に、子どもが高校生になってからは、進学に関するお金を強く意識するようになり、極力、不要なお金の出費はさけたいと考えているとのことです。
 
Kさんの家庭の場合、娘も私立の高校に通っていることから、高校の学費も負担に感じているようです。
 
また、Kさんが娘のお小遣い額をあげたくない理由として、自分の子ども時代とのギャップをあげています。
 
「今の子は、なぜ、あんなにお金が必要なんですか? 私が高校生の頃は毎月のお小遣いは3000円あれば充分でしたよ。もちろん私が公立校に通っていたことも関係あるかもしれませんが…。これを娘に話すと『お母さんの時とは時代が違う』と不満をいわれてしまいました」
 
親世代が子どもだった頃から比べれば、現在はインフレ傾向にあり、比較することは難しいかもしれません。とはいえ、自分が子どもの時のお小遣い額と、今の子どもたちが必要なお小遣い額にギャップを感じているのは当然といえます。
 
では、果たして、子どもに与えるお小遣いとして、どのくらいの金額が適正なのでしょうか。
 

高校生の平均的なお小遣いの金額は?

Kさんがお小遣いを上げるべきかの結論を出す前に、そもそも現代の高校生がいくらお小遣いをもらっているかは把握しておきましょう。
 
株式会社リクルートが運営する「スタディサプリ進路」が行った「高校生お小遣い実態調査2023」についてみていきます。
 
この調査に回答した高校生640人のお小遣いの平均額は月4950円でした。前年にも同様の調査を行っており5582円という結果で、約5000円前後と考えるのが一般的でしょう。
 
調査をさらにみていくと、今のお小遣いに満足している人は全体の55.1%で、その平均額は5940円でした。逆に、お小遣いに不満がある人も45%おり、その平均額は4285円という結果でした。
 
特にお小遣いに不満がある子どもの声を聞いてみると「推し活にお金がかかる」と回答している人が最も多い傾向にあります。ほかにも「交通費や通信費でお金がなくなる」「部活終わりや学食でのランチ代が足りない」といった声もあがっています。
 
また、近年はインフレによりファミレスやカフェが値上げを実施しているため影響を感じている子どももいるようです。このようなデータを見るにKさんが高校生の娘さんにあげているお小遣いは妥当です。
 
しかし、娘さんと対話せずに断るだけでは親子関係の悪化をまねく恐れがあるので、注意が必要です。かといって、いわれるがまま、お小遣いをアップさせるだけでは、今後も、ことあるごとに交渉されるので一工夫が必要でしょう。
 

子どもに「プレゼン」をさせてみよう

お小遣いを上げて欲しいと言われた際におすすめの方法は、なぜそう考えるのかを、子どもにプレゼン(主張)をさせてみてはどうでしょうか。
 
プレゼンをさせることで、子どもがなんの費用に使いたいのか、やりくりの方法に問題がないのかが見えてくるので、お小遣いを上げるかどうかの判断がしやすくなります。
 
また、娘さんにとっても、プレゼンを通して自分の話に、親が真剣に耳をかたむけてくれていると考えるため、お小遣いを上げられなかったとしても親子間の信頼関係を失わずにすむかもしれない。
 
さらにお小遣いをただ上げるのではなく、明確な基準を持っておくほうが、今後、再度のお小遣いのアップをお願いされたときに悩まずに済むでしょう。
 
例えば「お手伝いをしてくれたら500円アップする」「理由があるならお小遣いを上げる」といった家庭内での基準を決めることです。お小遣いをアップことが厳しい場合は、その都度、必要な際に欲しい理由や内訳を説明させてから渡すといった方法もあるでしょう。
 
ただし、家庭の経済的な事情によりお小遣いを上げたくても難しい場合は、お金を得られる選択肢として高校生でもできるアルバイトを提案するというアイディアもあります。働くことで、お金を手に入れるのにどのくらいの苦労がかかるのかを知ってもらう良い機会になるはずです。
 

まとめ

現在と一昔前では高校生が必要とするお小遣いの金額や使い道が異なるのは当然のことでしょう。Bさんのように自身の高校生時代と比べる人も多いかもしれません。
 
しかし、家計が苦しいからという理由だけで、お小遣いアップの交渉をやめることはおすすめできません。お小遣いをアップするのが難しいようであれば、お金のやりくりの仕方をアドバイスしたりアルバイトをすすめたりとなにかしらの手段を提案しましょう。
 
子どもからのお小遣いアップの交渉をきっかけに、今一度、お金について話し合ってもよいのではないでしょうか。
 

出典

株式会社リクルート スタディサプリ進路 「高校生お小遣い実態調査 2023」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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