28歳で契約社員ですが、やはり「正社員」のほうが安泰でしょうか? どんなメリットがありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2023年9月18日 2時10分
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若いうちは非正規でもいいと思っている人はいるでしょう。しかし、年齢を重ねていくと、徐々に将来について考え始める人が増えてきます。 20代後半で契約社員として働く人が、安定を求めて正社員となることを検討し始めるのも、決しておかしくはありません。時期が遅れれば正社員になるチャンスが減ってしまうこともあるので、むしろ自然な思考です。 今回は、契約社員と正社員のそれぞれのメリットとデメリットを挙げながら、両者を比較してみましょう。
契約社員のメリットとデメリット
まずは、契約社員として働くメリットとデメリットをみてみましょう。
契約社員のメリット
契約社員は、業種や職種の選択肢が広い点がメリットの一つとして挙げられます。コストを抑えるため、同じ仕事を正社員ではなく非正規社員に任せようとする企業もあります。正社員としての入社は難しくても、契約社員としてであれば希望の業界や業務に携われる可能性があるでしょう。
契約社員は雇用期間があらかじめ決められているので、同じ職場での労働期間は限られます。これにより、さまざまな業種や職種を経験できる点もメリットです。
任された仕事は全うする必要があるものの、正社員と比較して大きな責任を背負わされるケースが少ない点もメリットです。雇用期間の限定により、通常は従事する業務も特定のものに限られます。
また契約内容にもよりますが、残業が少ない、異動や転勤があまりない点もメリットです。場合によっては勤務の日数や時間の融通も利きやすくなります。
契約社員のデメリット
雇用期間が定められている点がデメリットとなるケースもあります。職場や業務に慣れた頃に契約期間が終われば、次の仕事を探さなければいけません。契約が更新される場合もありますが、どの職場や業務でも更新されるとは限らないでしょう。
昇給や昇格、ボーナスの支給などがないケースもあります。あったとしても、正社員と比べると限定的であることが一般的です。受けられる福利厚生も限られており、お金や立場の面では、正社員よりも優遇されていないと感じてしまいかねません。
正社員のメリットとデメリット
つづいて、正社員として働くメリットとデメリットをみてみましょう。
正社員のメリット
正社員は無期限の雇用契約となるため、従業員本人が希望する限り、基本的には働き続けられます。もちろん解雇される可能性はあるものの、解雇規制などにより非正規雇用の従業員よりも立場が守られているといえるでしょう。
努力や成果次第で昇給・昇格し、契約社員よりもボーナスの増額などが期待できる点も正社員のメリットです。
正社員のデメリット
契約社員をはじめ非正規雇用の従業員と比べると、重い責任を負わなければなりません。成果を求められるケースも多く、場合によっては減給や降格することもあります。
また、残業を求められた場合には断るのも難しいでしょう。お金の面などのメリットと引き換えに、自由度が非常に低いと感じる正社員も少なくないようです。
メリットとデメリットを比較したうえでの選択が重要
正社員にも契約社員にも、それぞれメリットとデメリットがあります。安泰という面では、正社員のほうに軍配が上がりそうです。無期限での雇用契約であり、収入も安定し、ボーナスなども受け取れるためです。
しかし、社員として働くほかに収入源があったり、自由なスタイルで働きたいと望んでいたりする場合には、契約社員として働くのもよいでしょう。
一般的には、年齢を重ねるごとに転職などが難しくなるといわれています。28歳で契約社員は珍しくはありませんが、30代や40代になると、正社員になりたくてもなれない人も出てきかねません。そのため、その前に一度正社員を経験しておく選択肢もあります。将来やお金について改めて考え、自分の責任において最適な働き方を選択しましょう。
将来のお金の面について考えつつ自分に合った働き方を選択しよう
契約社員は、さまざまな業種や職種が経験でき、仕事に縛られすぎない働き方ができる雇用形態といえます。しかし、昇給やボーナスの支給の可能性は低いでしょう。
正社員は、より自由度が低く、より重い責任のもとで働かなくてはいけません。その代わりに、契約社員よりも給与やボーナス、福利厚生などで優遇されているケースが大半です。
お金の面では正社員のほうが安泰といえますが、自分に合った働き方の選択が何よりも重要です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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