スマホ代の支払い忘れでも遅延損害金発生!? 即時に支払っても遅延金は発生する？

スマホ代の支払いを忘れてしまったとき「遅延損害金」の存在に気がつく人も多いでしょう。この費用は、遅延した場合に発生する特別な費用となりますが、具体的にはどのようなものなのでしょうか。   また、スマホ代のような日常の支払いにも遅延損害金が発生するのでしょうか。今回は、遅延損害金について、その定義や発生条件について詳しく解説していきます。

遅延損害金とは？

遅延損害金は、債務（スマホ代や家賃、借金など）に対する支払いが期限内に行われなかった場合に発生する費用です。通常の利息は、お金を借りる行為自体に発生する費用で、借りた日から返済日まで一定の割合で蓄積されます。
 
それに対し、遅延損害金は債務の支払いが滞った瞬間から発生し、その後も支払いが完了するまで増え続けるのです。
 
この遅延損害金は「債務の遅れに対するペナルティー」ともいえます。このペナルティーは債権者（携帯電話サービス会社や貸金業者など）が債務者に対して課すもので、債務の遅延によって生じた損失を補償する目的があります。
 
法的には、遅延損害金が発生するタイミングは債務不履行が発生した時です。この債務不履行が生じた場合、日本の民法では債務者は遅延損害金を支払う義務が生じるとされています。なお、遅延損害金の利率は、契約や法律によって定められています。
 

遅延損害金の発生要件

法的には、遅延損害金が発生するタイミングは債務不履行が発生した時です。この場合、日本の民法では債務者は遅延損害金を支払う義務が生じるとされています。
 
なお、遅延損害金の利率は、契約や法律によって定められています。契約に遅延損害金の条項が明記されていない場合でも、一般には法定利率に基づいて計算されるのです。
 
具体的な利率は契約や債務の種類によって異なる場合が多くなっています。たとえば、クレジットカードの遅延損害金は高めであることが多く、賃貸契約では低めに設定される場合があります。
 
なお、一部の契約では支払いが少し遅れても短期間は遅延損害金が発生しない「猶予期間」が設けられることもあります。この猶予期間や具体的な利率は契約書に記載されています。
 
遅延損害金がどの程度か、いつから発生するかについては、契約する前にしっかりと確認しておくことが重要です。一般的には、一度発生した遅延損害金は取り消せない場合もあり、不用意に返済が滞ると個人の信用情報にも記載される可能性があります。
 

支払い忘れでも遅延損害金は発生するのか？

支払いを忘れたなどの理由にかかわらず、原則的には債務の支払いが滞った瞬間から、遅延損害金は発生します。特にスマホ代など、日常的に発生する少額の債務においても、支払い期限を過ぎると遅延損害金が発生する可能性があります。いったん発生した遅延損害金については取り消してもらうことはできません。
 

「忘れていた」では済まされない遅延損害金

遅延損害金は、債務が遅れた場合に発生する特別な費用です。この費用は、通常の利息とは異なり、債務が滞った時点で発生します。
 
スマホ代について、期限の翌日に思い出して急いで支払ったとしても、遅延損害金を請求される可能性があるのです。無用な出費を防ぐためや、信用情報に傷がつかないよう支払い期限をしっかりと守ることが、の鉄則といえるでしょう。
 

出典

関西消費者協会
e-Gov法令検索 民法 第一款 債務不履行の責任等
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー