婚約指輪の相場は「40万円」!? 給料3ヶ月分じゃなくても大丈夫なの？

結婚するときに、婚約指輪や結婚指輪を購入する人も多いでしょう。そこで気になるのが指輪の価格です。婚約指輪は「給料3ヶ月分」といわれることもありますが、実際にはどれくらいの価格のものを贈るのが一般的なのでしょうか。   今回は、結婚の際に購入する指輪の価格の相場を、アンケート調査をもとにみていきましょう。

婚約指輪の平均購入価格は40万円？

株式会社マイナビの運営する結婚情報サイト「マイナビウエディング」では、結婚の際に購入する指輪に関するアンケート調査を2022年7月に実施しています。
 
同調査によると、婚約指輪の平均購入価格は「39.9万円」でした。全体の30％と、最も多くの回答を得た価格帯は「30～40万円未満」です。そして「20～30万円未満」が27％、「40～50万円未満」が13％とつづきます。
 
婚約指輪の購入価格帯を年齢別にみると、20～30代も「30～40万円未満」を最も多くの人が選んでいます。細かな割合は異なりますが、次に「20～30万円未満」、「40～50万円未満」とつづく傾向も同様です。
 
40代になると少し変化がみられ、「20～30万円未満」が全体の30％で最多となります。そして「40～50万円未満」が21％とつづきます。
 

結婚指輪の相場はいくら？

つぎに、結婚指輪の相場についてもみてみましょう。
 
「マイナビウエディング」のアンケート調査によると、結婚指輪の平均購入価格は「29.9万円」という結果でした。結婚指輪のため、2本購入時の平均価格となっています。価格帯ごとの割合をみると、46％もの人が「20～30万円未満」と回答し、「30～40万円未満」22％、「20万円未満」17％とつづきます。
 
さらに、株式会社エニマリの運営する結婚情報サイト「みんなのウェディング」のアンケート調査もみてみましょう。調査結果によると、結婚指輪の平均購入価格は約21万円という結果でした。こちらもペアでの平均購入価格です。
 
両者のアンケート結果には若干の差はあるものの、結婚指輪はペアで20～30万円程度が相場といえるでしょう。
 

婚約指輪や結婚指輪への価値観は人によって異なる

ここで、厚生労働省による「令和4年賃金構造基本統計調査」の結果をみてみます。これによると、20代正社員の月の平均給料は22～25万円ほど、30代正社員は28～32万円ほどとなっています。20代の給料3ヶ月分は66～75万円、30代では84～96万円です。
 
つまり婚約指輪について、多くの人は給料の3ヶ月分に満たない購入価格となっていることがわかります。給料3ヶ月分といわれた婚約指輪の価格は、実態とは大きく異なるようです。
 
婚約指輪や結婚指輪の価値観は、人によっても異なります。必ずしも指輪の価格と収入に比例関係があるとも限りません。お気に入りのブランドがあり、それが結果的に相場よりも安いものであることもあります。
 
重要なのは、当人たちがいかに納得・満足するかです。2人の価値観を共有できれば、価格に関係なく一生の思い出となる指輪と出合えるでしょう。
 

婚約指輪の相場は給料3ヶ月分よりも安い

アンケートや調査によって詳細な数字は異なるものの、婚約指輪は約40万円、結婚指輪はペアで20～30万円程度が相場となりそうです。しばしば、給料3ヶ月分といわれている婚約指輪ですが、20～30代の平均月給と照らし合わせると、指輪の相場は給料3ヶ月分よりも安いことがわかります。
 
結婚の際に購入する指輪は、価格とは異なる点を重視して選ぶ人も少なくないようです。
 

出典

マイナビウエディング 婚約指輪・結婚指輪の相場は？ 年代別の購入平均価格や実際に購入したブランドもご紹介！
みんなのウェディング 結婚指輪の相場はいくら？年代別予算と平均購入価格、人気ブランドの価格目安を大公開！
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー