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38.5度の発熱でも「出勤しろ」と言われました。拒否しても大丈夫でしょうか? 評価が下がらないか不安です…

ファイナンシャルフィールド / 2023年9月17日 2時10分

38.5度の発熱でも「出勤しろ」と言われました。拒否しても大丈夫でしょうか? 評価が下がらないか不安です…

毎日仕事に取り組んでいると、時には体調不良を起こしてしまうケースは誰にでも考えられます。その際に有給休暇を使って体調を整える人も多いです。しかし、どれだけ熱が出ていても出勤を命令された場合、無理にでも行かなければいけないのでしょうか。労働者が体調不良を理由に出勤命令を拒否したら、処分の対象にならないかと気になる人もいるでしょう。   本記事では、体調不良時の出勤命令は拒否できるかについて解説するので、気になる人は参考にしてみてください。

体調不良時の出勤命令は拒否できる

結論から言えば、労働者は体調不良時の出勤命令は拒否できます。体調が悪いなら無理をせず有給休暇を取得して体調回復を優先したほうがよいでしょう。そもそも、使用者には労働者の健康や安全を守る義務(安全配慮義務)が労働契約法第5条によって定められており、生命や身体の安全を確保しながら働けるように会社は配慮しなければいけません。熱が38.5度あるのに出勤を命令するのは安全配慮がされていないと判断されるので、体調不良時の出勤命令は拒否できます。
 
体調不良を起こしてしまった原因は、タイミングや人によって違うでしょうが、仕事が忙しかったり、残業時間が多かったりしたことが続いていれば、会社にも責任があるといえるでしょう。近年では、会社側も労働者が体調を崩さないように労働時間管理やメンタルヘルス対策などを徹底しているケースも多いです。会社全体で体調不良時の出勤を命令しているのか、上司などが独断で出勤を命令しているかでも違いますが、安全配慮義務違反に該当する点は把握しておきましょう。
安全配慮義務は自社で雇用している労働者だけでなく、派遣社員や下請け企業の労働者にも適用されます。
 

出勤命令を拒否して評価が下がったらどうする?

直属の上司から出された出勤命令を拒否して評価が下げられた場合、会社のコンプライアンスを担当している部署や出勤命令してきた上司よりも立場が上の人に相談するのがおすすめです。熱が38.5度出ている状態は明らかに正常な体調ではないと判断できるため、安全配慮義務の観点から考えても出勤は適切ではありません。出勤命令を拒否して評価が下がったのは自分が悪いとは考えずに、毅然(きぜん)とした態度で各部署に相談することが大切です。
 
もしかすると懲戒処分の対象になるかもと不安を感じるかもしれませんが、体調不良で有給休暇を使うのは合理的理由があるので心配はいりません、逆に体調不良の労働者に出勤させる方が合理性に欠けるため、争ったとしても労働者側の言い分の方が有利です。
 

体調不良者の出勤はデメリットも大きい

体調不良者の出勤はデメリットも大きく、他の労働者がモチベーションを落としてしまう原因にもなります。体調不良者本人も普段のパフォーマンスを発揮できないだけでなく、無理して出勤したことで体調回復に時間がかかってしまうかもしれません。他にも体調不良の原因がインフルエンザなどのうつる可能性があるものなら、部署内で病気が流行するケースも考えられます。
 
一時的に無理をさせて業務が予定通りに進んだとしても、結果的に進捗(しんちょく)が大きく遅れてしまうことになります。どれだけ気を付けていても、時には体調不良になってしまうことがあります。その際は、会社としては体調不良者はしっかりと休ませて回復させることが大切です。
 

まとめ

熱が38.5度あるのは明らかに体調不良と判断されるケースですので、会社の安全配慮義務から考えても有給休暇を取得して休むことに問題はありません。この場合、会社から出勤命令が出されても拒否できますが、拒否したことで明らかに評価が落とされているならできるだけ早く担当の部署などに相談するのがおすすめです。体調不良になった場合、体調回復を優先して考えましょう。
 

出典

e-Gov法令検索 労働契約法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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