高級ランドセルは「親のエゴ」だと思います。安くて丈夫なランドセルの選び方はありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2023年9月19日 5時40分
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毎年活況に沸いているラン活。子どもには少しでも良いものを持たせたいという高級志向から、ランドセルの購入価格も上昇傾向にあります。しかし高級ランドセル以外にも目を向ければ、コスパに優れた商品が見つかるかもしれません。本記事では、値段に関係ない、わが子に合ったランドセル選び方について解説します。
ランドセルの購入価格は5万円以上が多い
ランドセルは明治時代、当時の皇太子であった大正天皇の入学祝いとして献上された通学カバンが原型となりました。そして昭和30年代に入り、全国各地で普及するようになりました。ランドセル工業会によると、昭和30年代のランドセル価格は2500円(あんパン12円)でした。その後、ランドセルの価格は上昇していき、平成30年には5万2300円となっています。
ランドセルが高くなっている理由
では、ランドセルはどうしてここまで高くなっているのか理由を見ていきましょう。
かつてのランドセルは黒と赤の2色展開が主流でした。しかし現在では、多様なカラーバリエーションや刺しゅうなど、デザインにこだわった商品が増え開発コストがかかっていることが、価格上昇の原因になっています。
また、A4フラットファイル対応に見られるようにランドセル自体のサイズも大きくなっています。材料費の高騰に加え、使う材料自体が増えていることもランドセルが高くなっている理由の一つです。
このほか、少子化により子ども1人にかけられる予算が増えたことで、高級ランドセルの需要が高まりました。祖父母世代が入学費用を支援することも多く、ランドセルにかけられる予算が拡大していることも価格上昇を後押ししています。
コスパの良いランドセルの選び方は?
高級ランドセルに目移りしやすいラン活は、「親のエゴではないか?」と思われてしまいがちです。しかし多くの場合、新しい環境へ飛び込むわが子が楽しく学校に通えるよう、少しでも良いものを持たせたい親心からくるものです。
高級ランドセルは格安モデルと比較したとき、耐久性に優れ、アフターサービスも手厚い特徴があります。活発な小学生が6年間使用することを考慮すると、多少値が張ってもコスパは良いアイテムだといえるでしょう。
しかし高級ランドセルではなくても、コスパの良い選び方・買い方を知っておけば、限りある予算のなかで最高のランドセルに出会えるかもしれません。
入学先の学校の風潮を知っておく
ランドセル自体に不具合がなくても、学校の風潮で途中からリュックサックでの通学に切り替わるケースは珍しくありません。卒業までランドセルを使わない見込みであれば、使用年数に見合う価格帯の商品も検討してみてはいかがでしょうか。
そこで、入学先に通う児童の登下校の様子を確認してみてください。基本は卒業まで使う学校でも、荷物の量や天候に応じて別のカバンを使い分けている場合があります。すべての荷物をランドセルだけで持ち運んでいるともかぎらないため、容量や機能面を取捨選択するときの参考になるでしょう。
祖父母に援助してもらう
入学祝いとして、祖父母がランドセルを購入するケースは増えています。あるいは代金の一部を援助してもらうだけでも、憧れの高級ランドセルに手が届きやすくなるでしょう。ただし、人気モデルやカラーは夏には完売・予約終了となってしまうので注意が必要です。そのため、遅くとも入学前年の5月頃には誰が費用を負担するのかを決めておくことをおすすめします。
早期割引・在庫処分セールを活用する
メーカーによっては、早期割引を実施しています。10%オフなら、5万円を超すランドセルを4万円台で購入できる場合もあるでしょう。また、定番モデルは年間を通じて在庫があるため、ランドセル販売の繁忙期を過ぎた冬以降に実施される在庫処分セールも狙い目です。
お目当てのメーカーが決まっているなら、販売スケジュールを早い段階で把握しておくと良いでしょう。
まとめ
6年間ほぼ毎日使うアイテムだからこそ、わが子には最高のランドセルを持たせたいものです。早期割引などを活用すれば人気のランドセルもお得に購入できるため、予算の許す範囲でもお気に入りの商品も見つかることでしょう。
出典
一般社団法人日本鞄協会 ランドセル工業会 ランドセルの価格・今昔
一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会 ランドセル年表 (平成〜現在)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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