SNSに悪口を書いてしまった……これって名誉毀損罪で訴えられる?罰則はあるの?
ファイナンシャルフィールド / 2023年9月21日 5時0分
![SNSに悪口を書いてしまった……これって名誉毀損罪で訴えられる?罰則はあるの?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_235426_0-small.jpg)
匿名で、さまざまな人とつながれるSNSは、国内外で多くの人が利用しています。しかし、その手軽さから、SNS上で悪口を書いたり、デマを広めたりするなど、悪質なユーザーも残念ながらいます。 相手の社会的地位をおとしめるような行為は、名誉毀損(きそん)罪として、訴えられる可能性も十分にあります。ついやってしまったでは、通用しません。 ここでは、名誉毀損罪についてと、その適用条件や刑罰などについても、ご紹介します。SNSで悪口を書いた経験のある人や、書かれた経験のある人は、チェックしておきましょう。
名誉毀損罪とは
名誉毀損罪とは、刑法230条で定められた犯罪です。相手の社会的地位をおとしめるような行為をした場合に、適用されます。具体的な条件としては、以下の通りです。
●不特定多数の人が確認できる場所で悪口をいう
●真実か否かにかかわらず、具体的な内容を吹聴する
●個人や法人、団体などにかかわらず、相手の名誉を毀損している
●訴えの内容は半年以内に起こったこと(名誉毀損罪は親告罪として告訴期間があるため)
これらの条件を満たしたうえで、訴えられた場合は、名誉毀損罪が成立するおそれがあります。
どんなことをしたら名誉毀損罪になるの?
具体的な名誉毀損の例をご紹介します。無意識に、SNSなどで行っていないかを確認しておきましょう。
相手をけなす言葉を公然と述べる
SNSをはじめとする不特定多数の場で、相手が誰か分かる状態で悪口などを広める行為は、名誉毀損罪に該当する場合があります。
例えば「~さんは前科があるから、あの仕事はやらないほうがいい」「~さんはお金を盗んだことがある」などです。述べた内容が、真実であるか否かは関係ありません。たとえ、ほかの人が書いた悪口を拡散する行為でも、同じです。
デマを流す
対象者が特定できる状態でデマを拡散する行為も、名誉毀損罪が成立する場合があります。
例えば「~さんは違法薬物を使用しているらしい」「~株式会社は顧客をだましてお金を稼いでいる」などで、拡散行為だけでも同様です。
名誉毀損罪の刑罰は?
名誉毀損罪の刑罰は、刑法で定められており、3年以下の懲役もしくは禁錮または50万円以下の罰金が科されます。なお、名誉毀損罪は、被害者から告訴されることで初めて刑事手続きが進められる、親告罪です。
とはいえ、被害者にバレなければいいというわけではありません。匿名性の高いSNSでも、調査することで、書き込んだ相手の特定が可能です。
また刑事告訴のほかにも、名誉毀損として民事裁判になって、慰謝料を支払うことになる可能性もあります。慰謝料は100万円以下が目安ですが、場合によっては、非常に高額となることもあるでしょう。
SNSで決してやってはいけないこと
悪意のある書き込みを拡散しないこと、そして、自分自身でも投稿しないことが大切です。ほんのささいな批判のつもりが、実際の内容は誹謗(ひぼう)中傷に該当したというケースもあります。
感情のままに書き込むのではなく、一度落ち着いて、本当に投稿しても問題のない内容かどうかを確認してから、投稿しましょう。
匿名とはいえ、昨今では、専門の調査を行うことで、書き込んだ相手を特定できます。内容の拡散行為も名誉毀損にあたるため、安易に拡散しないようにしましょう。
出典
警察庁 インターネット上の誹謗中傷等への対応
内閣府大臣官房政府広報室 政府広報オンライン 「あなたは大丈夫?SNSでの誹謗中傷 加害者にならないための心がけと被害に遭ったときの対処法とは?」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【都知事選】実は「有権者」も処罰の対象に!? 有権者が注意すべき「法律違反」となる行為9選
オトナンサー / 2024年6月28日 9時10分
-
SNSでの誹謗中傷、13%が「ある」 人格を否定するような悪口が最多 民間会社調査
産経ニュース / 2024年6月20日 12時54分
-
カレー沢薫の時流漂流 第304回 責任者を出せ! の「責任者」は誰? グーグルマップの「口コミ」でグーグルが訴えられる
マイナビニュース / 2024年6月17日 18時6分
-
“強気の姿勢”がネットで話題に。星野源「ガセ不倫情報」への所属事務所対応に見る、称賛点と注意点
オールアバウト / 2024年6月15日 20時50分
-
滝沢ガレソ、星野源をめぐる臆測投稿で物議…「デマ」を流すとどんな罪に問われるのか【弁護士が解説】
オールアバウト / 2024年6月6日 21時50分
ランキング
-
1ウイスキーが「おじさんのお酒」から激変したワケ 市場復活に導いたサントリーのハイボール秘話
東洋経済オンライン / 2024年6月30日 8時20分
-
2意外な面倒さも? 財布いらずの「スマート支払い」、店側はどう思っているのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月30日 8時10分
-
3関東「気動車王国」の離れ小島路線が面白い! 不思議な“右ハンドル”車両 3駅の路線に“スゴイ密度”であるものとは?
乗りものニュース / 2024年6月29日 15時12分
-
4「押しボタン式信号」なぜ“押してすぐ青”にならないケースが? 納得の理由があった!
乗りものニュース / 2024年6月29日 16時42分
-
5上海の伊勢丹が営業終了、中国で日系百貨店の閉店相次ぐ…高島屋は売上高が減少傾向
読売新聞 / 2024年6月30日 20時56分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)