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年金をもらっていますが、少なすぎて生活ができません…年金受給者も「生活保護」を受けられますか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年9月22日 10時10分

年金をもらっていますが、少なすぎて生活ができません…年金受給者も「生活保護」を受けられますか?

「年金を受給している人は生活保護を受けられないのか?」と、疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。   年金は、老後のための公的制度であり、現役時代の保険料納付実績に基づいた金額が支給されます。   年金の支給額が少なくて、生活に困窮するケースも珍しくありません。その場合は、生活保護を受けられるのでしょうか。   生活保護は、国民が最低限の生活を送れるようにするための制度であり、年金とは役割が異なります。   まずは、それぞれの役割を確認したうえで、年金をもらいながら、生活保護を受給することはできるのかどうかを、注意点とともにご紹介します。

年金と生活保護は一緒に受け取れる

年金受給者が、生活保護を受けることはできます。
 
生活保護の受給対象になるには、最低生活水準に満たないことが条件の一つです。最低生活費とは「健康で文化的な生活を営むために必要と判断される生活費」のことで、地域や世帯人数によって金額に違いがあります。
 
原則、年金をもらっていても、最低生活水準を満たしていない場合は、生活保護が受けられます。
 
公的年金は「高齢による稼得能力の減退を補てんし、老後生活の安定を図るもの」、生活保護は「資産、能力等すべてを活用しても、なお生活に困窮する者に対する最低生活の保障及び自立の助長」と、それぞれに役割があります。
 
このように、両者の役割が異なるものであることが、同時に受給できる理由です。
 

年金を受け取りながら生活保護を受ける際の注意点

年金を受け取りながら、生活保護を受けるにあたり、いくつか注意点があります。
 
まず、年金受給者が受け取る生活保護費は、定められた最低生活費から、年金を含む収入を差し引いた金額です。
 
例えば、最低生活費が13万円で、毎月4万円の年金を受給しており、そのほかに収入がない場合は、9万円が生活保護費として支給されます。
 
ただし「働ける状態である」と判断される場合や、売却して生活費に充てられる財産を保有している場合などは、生活保護の対象にはなりません。
 
また、親や子ども・兄弟姉妹などから扶養が受けられるようであれば、生活保護よりも、そちらを優先する必要があります。
 
これらを隠して生活保護を受給した場合は、後に生活保護費を返金しなければならなくなりますので、注意が必要です。
 

同時受給が可能か事前に確認を!

受け取っている年金が少なくて、最低限度の生活を送ることが困難な場合は、生活保護を同時受給できる可能性があります。
 
ただし、年金を含む収入が最低生活費を上回っている場合は、生活保護の受給対象にならないなど、条件については、確認しておかなければならないことがあります。
 
生活保護の受給対象になると、医療費が無料になるなど、高齢者にとってメリットが多いことも特徴です。
 
「年金を受け取っているので、生活保護は受給できない」とあきらめずに、自身が生活保護を受給できる対象かどうかを、確認してみてください。
 

出典

厚生労働省 第8回社会保障審議会年金部会 参考資料4 平成20年5月20日 「生活保護制度との関係について」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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