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退職金だけじゃ不安…!自宅を担保に借りられる「リバースモーゲージ」って何?

ファイナンシャルフィールド / 2023年9月23日 6時30分

退職金だけじゃ不安…!自宅を担保に借りられる「リバースモーゲージ」って何?

老後の資金を調達する手段のひとつとしてあるのが、リバースモーゲージ。自宅に住んでいる状態で、家を担保に入れて、お金を借りられる制度です。住み慣れた家を離れることなく、お金を借りられます。   退職金や年金だけの生活に、不安を覚えている人にはおすすめですが、具体的な始め方や、メリット・デメリットが分からない人もいるでしょう。   そこで今回は、リバースモーゲージの仕組みや始め方について、ご紹介します。制度について検討している人は、ぜひチェックしてみてください。

リバースモーゲージとは

リバースモーゲージとは、自宅に住んだままで、自宅を担保にして、お金を借りられる仕組みのことです。金融機関や社会福祉協議会などが行っており、毎月の返済額が利息だけで、借り入れした人が亡くなったあとに残高を支払う、あるいは借り入れした人が亡くなったあとに一括で支払う点が特徴です。老後の生活での費用負担を軽減できます。
 
リバースモーゲージで得たお金を利用して、リフォームや介護費に使用したり、新たな趣味や学習を始めたりと、より充実した生活を送りやすくなることがメリットです。住宅ローンの返済に充てる人もいます。
 
また、亡くなったあとの残高返済の際に、自宅を売って返済するのか、相続人に一括返済してもらうのかを選べるところもありますので、チェックしてみてください。
 

リバースモーゲージの始め方

リバースモーゲージは50歳以上、65歳以上など、比較的高齢の方を対象としており、契約したところによって、対象年齢は異なります。また配偶者がいる場合は、配偶者にも年齢制限がある場合が少なくありません。子どもと同居している場合は利用できないことがあるため、注意が必要です。
 
まずは、利用したい金融機関などの利用条件に、自分が当てはまっているかを確認しましょう。問題がなければ、契約したいところに連絡を取り、自宅を担保にお金を借ります。
 

リバースモーゲージのメリット・デメリット

リバースモーゲージには、さまざまなメリットやデメリットがあります。それぞれご紹介しますので、参考にしてください。
 

メリット

高齢でもお金が借りられるため、ゆとりをもって老後の生活を送れます。毎月の返済額が少ないこともメリットです。
 
さらに、さまざまな用途にお金を使えるため、セカンドライフでできることの幅が広がります。自宅に住んだままで借りられるため、亡くなるまで、慣れ親しんだ家で過ごせることが魅力です。
 

デメリット

子どもなどの相続人の同意がないと、利用できない場合があります。また、家を担保にしていますので、相続人に家が残らないため、注意が必要です。
 
物件価値が下がってしまった場合に、相続人へ負担がかかることにも注意が必要です。さらに、契約期限がある場合は、亡くなる前に自宅を失うおそれがあります。
 

リバースモーゲージを活用して老後の生活を豊かにしよう

リバースモーゲージは、自宅を手放すことなく老後の資金を借りられる、便利な仕組みです。借りたお金はさまざまなことに使えるため、セカンドライフを充実させるにはぴったりです。住宅ローンが残っていれば、返済に充てられることも魅力です。
 
ただし、場合によっては、子どもに負担をかけたり、生きている間に自宅を失ったりする可能性もあるため、契約時によく確認しておくことが大切です。リバースモーゲージをうまく活用して、豊かなセカンドライフを送りましょう。
 

出典

独立行政法人 国民生活センター 「国民生活12」 特集 老後の住宅資産活用の注意点―リバースモーゲージ、リースバックを中心に No.124(2022)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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