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年収400万で憧れの「アルファード」を購入したら、車のために働く生活に!? 購入時の注意点を解説

ファイナンシャルフィールド / 2023年9月26日 2時10分

年収400万で憧れの「アルファード」を購入したら、車のために働く生活に!? 購入時の注意点を解説

車は目の前にお金がなくても、カーローンや残クレ(残価設定型クレジット)の利用で意外と簡単に購入できます。しかし、ローンの返済が難しくなることもよくあります。   本記事では、年収400万円で新車の「アルファード」を購入した人のてん末を一例として検証してみましょう。「多分大丈夫!」で購入すると大変な思いをする羽目になるかもしれないので、車の購入を視野に入れている人はぜひ参考にしてください。

トヨタ「アルファード」の金額

最近、「新型アルファード」の宣伝をよく目にします。「いつかアルファードを買いたい」と憧れを抱いている人もいるのではないでしょうか。気になるアルファードの金額ですが、最安グレードで540万円(税込)となっており、装備や税金などの諸費用を加えると600万円に届きそうです。
 

月々の支払い額

アルファード600万円をフルローンで購入した場合の月々の返済額を計算してみましょう。マイカーローンは損害保険ジャパン株式会社を利用するものとし、金利は最低の年1.5%、返済期間は最長の10年とした場合の返済額は以下のとおりです(2023年9月時点の金利です)。

毎月返済額…5万3874円
年間返済額…64万6488円

残クレを利用した場合の返済額であれば、もっと月々の返済を抑えられるかもしれませんが、残クレが終了した後に乗り続ける場合には残価保証部分を支払っていく流れになるので、結局のところ支払総額は同じです。どこにシワを寄せるのかという話ですね。
 

年収400万円の手取り額と生活費

では、年収400万円でアルファードの支払いができるのかについて見ていきましょう。年収から社会保険料や税金を差し引いた手取り額は、一般的に年収の75%から80%程度が目安です。本記事では、年収400万円の手取り額は320万円(1ヶ月当たり約26万円)として計算します。
 
次に、車のローンを支払うためには月々の生活に必要な生活費を差し引いて残る金額を計算しておかなければなりません。総務省の「家計調査報告」による2022年の生活費の平均額では、総世帯で約24万円、2人以上の世帯で約29万円、単身者世帯で約16万円となっています。
 
つまり年収400万円では、アルファードをローンで購入すると、平均的には単身者世帯以外ではほぼ返済不可能であることがわかります。もし返済を続けられたとしても、生活費を削っての生活になるのではないでしょうか。
 

車検などの維持費も忘れずに!

単身者世帯であればアルファードの支払い約5万円が発生しても、月々の生活費約16万円が約21万円になるだけなので、手取り約26万円あればゆとりがあるように感じられるかもしれません。
 
ただ、車が大きくなればそれだけ維持費も高くなる点に注意が必要です。コンパクトカーであれば3万円程度の自動車税も、アルファード2.5リットル車だと4万3500円になります。燃費も、本記事で紹介した最安グレードであれば、WLTCモードで10.6キロメートルとなっており、実燃費は一桁台でしょう。
 
その他にも車検やバッテリー交換、タイヤ交換など、ありとあらゆる維持費が高くなることを知っておきましょう。よって、単身者世帯であっても、アルファードの購入は厳しいと考えられます。
 

まとめ

年収400万円でアルファードをフルローンで購入することはおすすめしません。単身者世帯にアルファードが必要なのかという疑問はさておき、単身者であれば何とか返済していけるかもしれませんが、車のために働く状態になることは否めません。
 
家と違って車は消耗品です。個人の価値観はそれぞれですが、生活に支障がでないよう、飛び込む前にもう1度考えてみるようにしましょう。
 

出典

トヨタ自動車株式会社 トヨタ アルファード
総務省 家計調査報告[家計収支編]2022年(令和4年)平均結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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