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親が乗らなくなった「レクサス」をくれたけど、贈与税は関係ある? 車を「借りる」ほうが良いの?

ファイナンシャルフィールド / 2023年9月30日 10時0分

親が乗らなくなった「レクサス」をくれたけど、贈与税は関係ある? 車を「借りる」ほうが良いの?

親から車を譲り受けた場合、贈与税はかかるのでしょうか? 譲り受けなければ処分していたというのであれば、贈与という制度そのものに関連はないと考えられがちですが、実は「贈与」に該当するうえに、贈与税も発生する可能性があるのです。   本記事でその理由を解説します。

乗らなくなった車の譲り受けは贈与に該当

贈与とは自分以外の人から財産を譲り受ける行為をいい、贈与があった場合には贈与税がかかります。「贈与=現金」というイメージがあるかもしれませんが、贈与の対象になるのは「財産」であり、車も当然に対象となります。
そして「自分以外の人から」ということは、財産を譲り渡した人が親であろうと子どもであろうと関係ありません。誰かから財産を譲り受けたのであれば、贈与に該当します。
 

レクサスを貰ったら贈与税がかかるのか

まず、贈与税がかかるか否かに車種は関係ありません。贈与時点でその車の時価がいくらなのかによります。贈与税には110万円の基礎控除額があるので、車の時価が110万円以下なら贈与税はかからず、110万円を超える場合には超えた部分の金額に対して贈与税がかかります。
 

車の時価の調べ方

車の時価は中古車買い取り店などの査定で知ることができます。贈与前にとりあえずおおまかな情報が知りたいという場合には、インターネット上で売られている中古車の中から、車種や年式、走行距離などが近いものを参考にするとよいでしょう。
 
贈与税の発生に車種は関係ないと前述しましたが、レクサスであれば元々の車体価格が高い分、贈与時点の時価も高い可能性はあります。高級車や珍しい車などは大衆車に比べると、年数が経っていても時価が110万円を超える可能性が高いので、贈与のタイミングには注意が必要です。
 

親から借りれば贈与ではない

車の名義変更をせずに、「親から借りる」という形で車を使用すれば贈与に該当しないので贈与税の心配もありません。面倒な名義変更手続きもなく、効率的かもしれませんね。ただし、車の任意保険の内容には気を付ける必要があります。車の所有者である親以外の人が運転し事故を起こしたとしても、補償が受けられる状態にしておきましょう。
 

まとめ

親から乗らなくなったレクサスを譲り受けたら贈与となり、贈与税の対象になります。贈与税が発生するか否かは名義変更時点での車の時価によるので、高級車の場合には年数が経過していても油断はできません。車の時価が110万円を超えるのであれば、名義変更をせずに親から車を借りるという形も検討するとよいでしょう。
 

出典

国税庁 No.4402 贈与税がかかる場合
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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