北陸を代表する祭り「おわら風の盆」 はじまりの由来とお金の話
ファイナンシャルフィールド / 2018年8月31日 9時30分
![北陸を代表する祭り「おわら風の盆」 はじまりの由来とお金の話](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_23903_0-small.jpg)
暑かった8月も終わり。9月の声を聞くと、北陸・富山県の越中八尾(やつお)で、「おわら風の盆」がはじまります。「おわら風の盆」について、はじめて聞いたという人も、聞いたことはあるけどどんな祭りなのか知らないという人もいるでしょう。 毎年約25万人もの見物客が訪れる北陸地方の大人気イベント「おわら風の盆」について、そもそもどんな祭りで、どんな楽しみ方ができるのか、お金にまつわる情報と合わせてちょっと詳しくご紹介しましょう。
そもそも「おわら風の盆」ってどんな祭り? 名前の由来は?
「おわら風の盆」とは、毎年9月1日から3日まで、富山県・八尾地方で行われる富山県を代表する祭り。祭りでは、艶やかな女踊り、精悍な男踊り、古くから踊られる豊年踊りが行われるほか、三味線や胡弓、太鼓などの演奏に合わせた唄いも披露されます。
昔の趣を残す町並みに灯が灯る中、唄いが響き、艶やかな浴衣を身につけた踊り子たちが「越中おわら節」に合わせて踊る姿は、哀切感に満ち、なんとも優雅です。
いつ頃から始まったお祭りなのかはっきりした起源はわかっていませんが、一説によると、1702年(元禄15年)、加賀藩から下された「町建御墨付」を、八尾の町衆が取り戻したのをきっかけに、三日三晩歌い踊リ続けたのが起源とも。
また「おわら」の語源は諸説ありますが、もともとは「おわらい(大笑い)」という言葉を挟んで七五調の唄を唄っていたことから名がついたという説が一般に知られているようです。
一方、「風の盆」という言葉の由来は、この地方で台風がよく来る時期に、稲が風の被害にあわぬように豊作祈願が行われていたのですが、その祭りの名が「風の盆」。そんな祭りの名と「おわら」の言葉がつながり、いつしか「おわら風の盆」と呼ばれるようになったのかもしれませんね。
踊り体験も!祭りの会場で楽しめることって?
では「おわら風の盆」の会場では、どのように祭りを楽しむことができるのでしょう。まず優美な踊りや唄を鑑賞できるのが一番の目玉ですが、その鑑賞方法はいくつかあります。各町会(11支部)の踊り(町流し)を巡って観賞するのもよいのですが、はじめて見る人にオススメしたいのは八尾小学校演舞場で観賞することです。
ここでは椅子に座ってゆったりと観賞することができます。ただし演舞場での踊り見物は有料(指定席3600円、自由席2100円)。ローソンチケットとチケットぴあでもチケットを販売しているので、事前に購入してから出かけると安心でしょう。
踊りを自分で体験することも可能です。会場の一つである曳山展示館ホールでは「おわらの踊り方教室」が開催されています。開催時期は9月1〜3日の14時から16時まで。ちなみに入館料は大人500円、小人300円(団体20人以上割引)。リーズナブルな価格で体験できますが、受講者多数の場合は参加できない場合もあるのでご注意を。
ちなみに東京から観光に行くとすると、東京駅から富山駅まで北陸新幹線に乗り、富山駅でJR高山本線に乗りかえて越中八尾駅で下車することに。そこから街の様子を楽しみながら30〜40分ほど歩くと会場の中心エリアに到着するといった具合です。
東京駅からの交通費は合計1万3050円。東京駅から新大阪まで新幹線(合計1万3620円)で行くよりも安く北陸を代表する祭りを観光できることになります。
たまには北陸まで足を伸ばし、優美な踊りと唄の世界にじっくりと浸ってみるのもいいかもしれません。
Text:FINANCIAL FIELD編集部
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