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ガソリン代は補助金がなければ「200円」超え!? ガソリン代の高騰理由や補助金について、わかりやすく解説

ファイナンシャルフィールド / 2023年10月12日 2時0分

ガソリン代は補助金がなければ「200円」超え!? ガソリン代の高騰理由や補助金について、わかりやすく解説

今夏、ガソリン代高騰のニュースが毎日のように流れていました。食料品や水道光熱費などの値上げと相まって、出費に頭を抱える数ヶ月を過ごした人もいるでしょう。いまさらですが、なぜ200円に迫るほどガソリン代が上がったのかを知っていますか? ガソリン代高騰が落ち着いた今、本記事でその理由を改めて確認していきましょう。

ガソリン代は170円台まで下がった

経済産業省資源エネルギー庁が毎週公表している「石油製品価格調査」によると、2023年10月2日時点におけるレギュラーガソリンの店頭現金小売価格は、1リットル当たり179.3円となっています。9月4日の186.5円から4週連続の値下がりです。いよいよガソリン200円台の時代が来るのかと話題になっていましたが、取りあえずホッと一安心ですね。
 

ガソリン価格高騰の理由

ガソリン価格は原油価格や為替レート、政策など複数の要因が絡み合って変動しています。2023年夏に起きたガソリン価格高騰の理由は、まず原油の希少価値が高まったことで原油価格が高騰したためです。
 
希少価値が高まった理由は市場に出てくる原油が減ったからであり、その原因は中東最大の産油国であるサウジアラビアやロシアが原油の自主減産を始めたからであり、2023年末まで減産は継続される予定となっています。
 
2つ目の理由は、円安による輸入コストの上昇です。これにより、ガソリンの精製費や輸送費などガソリンが消費者に届くまでのあらゆるコストが上昇するため、最終的にガソリン価格に上乗せして回収される形となります。
 

ガソリン価格が下がった理由

2023年10月現在においてガソリン代が下がった理由は、原油価格の高騰や円安が解消されたからではありません。政府が「燃料油価格激変緩和補助金」を支給しているからです。
 
「そんなお金はもらっていない!」と思ったかもしれませんが、これは燃料油元売り(石油精製業者や石油輸入業者)に対して支給される補助金です。元売りへ補助金を支給することで、ガソリンスタンドなどの燃料油販売業者への卸価格が抑制され、消費者への販売価格も抑制される仕組みとなっています。
 
ちなみに10月2日のガソリン代は179.3円でしたが、本来であれば212.4円だそうです。補助金があることで32.7円抑制されているのです。
 
図表1
 

 
経済産業省資源エネルギー庁 燃料油価格激変緩和補助金
 

まとめ

ガソリン代が高騰した理由は、産油国の原油自主減産と円安です。ダブルパンチが起こっているということですね。
 
政府の補助金によってガソリン代は抑制されていますが、補助金の期間は2023年12月末までとなっており、その後の動きは不透明となっています。国際社会である以上、ガソリン代の変動は避けられないものではありますが、2023年夏のような短期間での大きな変動は勘弁してほしいですね。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査

経済産業省資源エネルギー庁 燃料油価格激変緩和補助金

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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