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年金だけでは生活できないので、上京した息子にお金の支援を頼みたいです。実家に入れる平均的な金額はいくらでしょうか。

ファイナンシャルフィールド / 2023年10月23日 3時20分

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定年退職した人のうち貯蓄があまりない人は、年金のみで生活するのが難しいケースも出てくるでしょう。そのような人が頼りにする先の一つに、子どもからの仕送りがあります。いざお金の支援を頼みたい状況になったときに把握しておきたいのが、子どもから親への仕送りの相場です。   子どもにも生活があるため、金額も含め慎重にお願いしなければいけません。今回は、子どもが実家に入れる平均的な金額についてみます。

実家へお金を入れている子ども世帯は2%程度

e-Statでは、「国民生活基礎調査」の結果を公開しています。今回は、令和元年の同調査結果から、仕送りについてのデータをみてみましょう。
 
同調査対象となった世帯のうち、親への仕送りをしている世帯は全体の約2.4%でした。親への仕送りをしている子ども世帯は、非常に少ないことがわかります。
 
親へ仕送りをしている子ども世帯の世帯主年齢をみてみると、ボリュームゾーンは50〜59歳でした。また、40〜49歳の世帯と60〜69歳の世帯が同程度で続きました。70歳以上の世帯は親が健在である世帯がそもそも少ないとみられるため、割合としては多くはありません。
 
また、29歳以下や30〜39歳の世帯も、親へ仕送りをしている割合は、あまり多いとはいえないでしょう。一人暮らしで余裕がなかったり、子育てにお金がかかり親へ仕送りをしている余裕がなかったりする世代と考えられます。
 

親への仕送りの平均金額

国民生活基礎調査によると、子ども世代から親へと仕送りされる金額は2〜4万円(ボリューム帯)となっています。つづいて多いのが4〜6万円です。世帯主の年齢別にみても、70歳以上の世帯を除き、2〜4万円の仕送りをしている世帯がもっとも多いという結果でした。
 
また、年齢が上がるにつれて10万円以上の仕送りをしている世帯が増加していました。
 

子どもの生活も考慮したうえで相談してみよう

年金だけで生活ができない人は、決して少なくありません。しかし、子ども世帯にも生活があります。特に、子育て世帯では、親への仕送りをする余裕のない世帯も多いでしょう。上京している子どもは、都市部で生活しているため、地方よりも生活費もかかると考えられます。
 
支援を頼むにしても、子どもの生活は無視できません。統計にみられる、実家へお金を入れている世帯の仕送り額だけではなく、自分の子どもの生活や経済状況も考慮したうえで、慎重な支援の依頼が求められます。
 

実家へお金を入れている子ども世帯は少数派のためお金の支援依頼は慎重に

年金だけでは生活できない親が、子どもへお金の支援を依頼する際には注意する必要があります。子どもにも生活があり、お金に余裕があるとは限らないためです。
 
仕送り額の平均は5万円を超えますが、親へ仕送りをしている子ども世帯は2.4%程度というデータもあり、そもそも実家へお金を入れている子どもは多くありません。まずは、相談してみることが大切です。そのうえで、お互いに無理が生じないような形を目指しましょう。
 

出典

e-Stat 令和元年国民生活基礎調査 世帯 全国編
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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