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貯蓄が「2000万円」になりました。50歳ですが早期退職しても老後安心して暮らせますか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年10月22日 2時50分

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各個人のライフスタイルによって異なりますが、「老後資金は2000万円必要」といわれてきました。   そのため、貯蓄が2000万円以上になったら、もう働かなくても安心して暮らせるのではないかと考える方も多いでしょう。 実際に昨今では、定年前に仕事を辞めて、残りの人生を自由に過ごすことを希望する方が増えています。   「人生100年時代」といわれる今の時代、例えば50歳で仕事を辞めたとしても、貯蓄が2000万円あれば、本当に安心して暮らせるのでしょうか。   本記事では、50代の平均貯蓄額と、50~100歳までに必要な生活資金について紹介します。

50代の平均貯蓄額はいくら?

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、50代の平均貯蓄額は、二人以上世帯の場合で1253万円、単身世帯の場合で1048万円とのことです。
 
中央値は二人以上世帯で350万円、単身世帯では53万円です。
 
特に既婚者は、子どもが自立して支出が落ち着くこともあり、30代や40代に比べて、平均貯蓄額も中央値も高めになっています。
 
また平均貯蓄額のうち、生命保険や投資信託などを除いた預貯金のみの場合は、二人以上世帯の場合は508万円、単身世帯の場合は374万円が平均です。
 

50~100歳までにどのくらいの生活資金が必要?

総務省統計局が公表している「家計調査報告」によると、2022年における1ヶ月の平均消費支出は、二人以上世帯の場合が29万865円、単身世帯の場合が16万1753円とのことです。
 
50~100歳の50年間、毎月これだけのお金がかかると仮定した場合、以下の金額の生活資金が必要になることが分かります。

●二人以上世帯の場合
(29万865円×12ヶ月)×(100歳-50歳)=1億7451万9000円
 
●単身世帯の場合
(16万1753円×12ヶ月)×(100歳-50歳)=9705万1800円

 

100歳までの生活資金を見直しましょう

100歳まで生きると仮定して、50歳の時点で貯蓄額が2000万円ならば、生活資金が全く足りないことになります。
退職後に受け取れる、退職金や年金も踏まえて、計算したほうがよいでしょう。
 
年金については、厚生年金の加入年数が10年減りますが、退職後の10年間は国民年金に加入できるため、その点も考慮して、実際にいくら受け取れるのかを確認しておいたほうがよいでしょう。
 
退職後に必要なお金は、家族構成やライフスタイルによっても変化するため、必要な生活資金は、あくまでも目安としてください。
不足している場合は、その分を補うために、早めに資産運用を始めておくことも一つの方法です。
例えば、株式投資や投資信託・外貨預金なども、老後への備えとしておすすめです。
 
それでも厳しい場合は、物価の安い地方への移住を検討したり、早期退職の時期を遅らせたりすることも検討しましょう。
 

出典

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」
[二人以上世帯調査]各種分類別データ(令和4年)
統計表番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
統計表番号6 種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

[単身世帯調査]各種分類別データ(令和4年)
統計表番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
統計表番号6 種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

総務省統計局「家計調査報告〔家計収支編〕2022年(令和4年)平均結果の概要」 表Ⅱ-1-1 消費支出の対前年増減率の推移(15ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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