サラリーマンが1億円の資産をつくるのはそれほど難しくない
ファイナンシャルフィールド / 2018年9月13日 22時30分
![サラリーマンが1億円の資産をつくるのはそれほど難しくない](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_24487_0-small.jpg)
サラリーマンの生涯賃金は、個人差はあり2億円から3億円ほどといわれていますが、その内1億円を残すなんてとても無理!と感じる人は多いでしょう。しかし、退職時に1億円の余裕資金があるといいな~とは思いませんか? 実は「1億円を貯める」ことは、明確な目標を持って、貯めるために必要な行動ができればそれほど難しくはありません。 今回は、サラリーマンが1億円の資産を目指すと思い立った時から実行いただきたい具合的方法をご紹介いたします。
お金を無理なく確実に残している人の特徴
冒頭、サラリーマンの生涯賃金が2億円~3億円ほどとお伝えしましたが、40年間の年収に換算しますと2億円だと500万円、3億円だと750万円です。
一方、現役時代、生活費、住宅購入資金、教育費、余暇費用等の生涯支出も個人差はありますが2億円~3億円ほどといわれています。
生涯収入と生涯支出をイメージしていると、将来のためにお金を残すためには意外と無駄遣いってしている暇はないんだなということが見えてくるかと思います。
そのような状況の中でも、余裕を持って日々の生活を楽しみながら確実に将来の余裕資金を残している人はいます。
それは、どのような人かといいますと、やりたいことを明確にしてそのための予算をしっかり確保する。そして無駄遣いを徹底してなくす。そして、何歳でいくら貯めたいという目標も明確にして、そのためには今から毎月、いくら残していけば良いのかという計画を持って実行できている人です。
1億円を目指すための積立方法
例えば、30歳で貯蓄ゼロの状態から「65歳時に1億円の資産を目指す!」と決意したとします。単純には、運用を考慮せずに年間約290万円の貯蓄ができれば65歳時に1億円の資産が残ります。月当たり約24万円の積立が必要となる計算です。
月24万円は無理だ!と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ただ、この月額24万円の積立は運用を考慮しない場合です。
仮にリスクは伴いますが投資を含めた資産運用を活用し、毎月10万円を35年間4.5%で複利運用が達成できたとすると65歳時に1億円の資産が貯まります。
30歳貯蓄ゼロと仮定しましたが、2017年11月に金融広報中央委員会が公表した「家計の金融動向に関する世論調査」による30歳代の二人以上世帯の貯蓄平均額は約470万円です。仮に1億円を目指そうと思い立った時点で手元資金に470万円ほどあると、毎月8万円を35年間4.4%で複利運用できれば65歳時で1億円達成です
いかがですか?
皆さんの現在の家計や資産状況により1億円の目指し方は違ってきます。これまでのお話しには退職金は考慮していませんので、退職金額によってはさらに1億円までの道のりが近い方もいらっしゃるでしょう。
意外と、ご自身の退職金には無頓着で、退職金があるのか、ないのかも知らない方は多いです。退職金の情報は会社の担当者に聞くと分かりますが聞き辛いという方も多いです。
しかし、将来「1億円」を目指したいのであれば、確認しておくべき必須項目であると思いませんか?
4%台の運用目標を達成するための運用商品の選び方
前述では資産運用の活用で4%台の運用が達成できれば、1億円達成は楽になることをお伝えしました。
しかし、今の低金利の時代に4%の運用なんかできるのか?と思われた方もいらっしゃるでしょう。当然、現状の低金利下では、円建ての預貯金等の金融商品にお金を預けても、なかなか殖やすことはできません。
4%台の運用成果を目指すためには、リスクは伴いますが、預貯金より高いリターンが期待できる投資信託等の活用が必要です。
例えば1億円を目指すためには毎月10万円を4%台で運用できれば達成できそうだという計算が立てられるとします。
4%の運用目標を達成するために、あくまでも1例ですが、キーワードとしては「購入手数料無料」「信託報酬が安いインデックス型」の投資信託から国内株式型25%(2.5万円)、先進国株式型(日本除く)25%(2.5万円)、先進国債券型(日本除く)50%(5万円)と割り振って積立投資を開始するのもいいでしょう。
過去の実績からであり将来の成果を約束するものではありませんが、このように分散投資をすることで20年以上の期間があれば4%の運用目標達成は決して難しくはありません。
「1億円」を目指す資産運用に、最近、注目の「つみたてNISA」や「iDeCo」の活用も有効活用したい制度です。両制度とも運用で得た利益に税金がかからず、さらに「iDeCo」は60歳までの引き出し制限はありますが、掛金全額が所得控除対象となり節税しながら将来の余裕資金の準備ができます。
まとめ
いかがでしたか?「1億円」目指したくなっていただけましたか?
今回のお話しがサラリーマンにとっても「1億円」は決して無茶な目標ではなく計画をしっかり立てれば「意外と簡単そう」というイメージを持っていただけるきっかけになりましたら幸いです。
TEXT:マネラボ お金と投資の知っトク研究所
寺野裕子(てらの ゆうこ)
CFPファイナンシャル・プランナー
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