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定年退職時に「貯蓄5000万円」の世帯は日本にどれくらいいる?

ファイナンシャルフィールド / 2023年11月10日 10時10分

定年退職時に「貯蓄5000万円」の世帯は日本にどれくらいいる?

定年退職時が、人生のなかで一番貯金が多いタイミングといわれています。このように聞くと、ほかの方は定年退職時にどのくらいの資産を持っているのかが、気になるのではないでしょうか。   そこで本記事では、定年退職時に5000万円ためられている世帯はどれくらいいるのかについて解説します。

定年退職時に5000万円をためられている世帯はある?

現在では定年を引き上げている企業が増えてはいるものの、60歳を定年としている企業もあります。そのため、今回は定年退職時の年齢を60歳と仮定して、退職後の貯蓄額について見ていきましょう。
 
PGF生命が2000名に調査した「2023年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」によると、2023年に60歳を迎える方のうち、5000万円以上貯金している方は、17.3%となっています。割合としては決して多くはありませんが、実際に存在していることが分かります。
 

定年退職時以降の平均貯蓄額は?

次に、定年退職時以降の一般的な貯蓄額について見ていきます。
 
総務省統計局が行った2023年1~3月期の「家計調査」によると、世帯主が60歳以降の二人以上の世帯における平均貯蓄額は、表1のような結果となりました。
 
表1
 

60~69歳 2460万円
70歳以降 2452万円

 
60歳の定年退職時以降は安定した収入がなくなり、毎月受け取れる社会保障給付のみとなるため、平均貯蓄額がそれほど変わらないことが分かります。
 

定年退職以降に必要になるお金はいくらか?

老後の生活費としてどれくらいの金額が必要になるのかが、気になる方は多いのではないでしょうか?
 
生命保険文化センターの調査によると、夫婦二人で老後の生活に必要な最低限の生活費は、平均で23万2000円、20~25万円未満が27.5%で、最も多い結果になりました。
 
また、たまには旅行へ行ったりレジャーを楽しんだりして、ゆとりのある老後生活を送りたい場合の生活費は、平均で37万9000円となっています。
 
しかし、上記はあくまでも目安であり、必要な最低限の生活費や、ゆとりのある老後生活を送るための費用は、人それぞれで異なります。
 
平均的な貯蓄額や生活費を参考にしつつ、実際の自分の状況に当てはめて、シミュレーションしてみることが重要です。
 

定年退職時に貯蓄5000万円に達している人はわずかに存在する

定年退職時に貯蓄5000万円を達成している世帯は、わずかながらも存在しています。
 
世帯によって生活環境やライフスタイルが異なるため、ご自身が無理なく快適な生活が送れるような貯金額を目標にするとよいでしょう。
 
ご自身の場合は定年退職後にどれくらいの貯蓄が必要なのかをシミュレーションして、今から計画的に備えましょう。
 

出典

プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社 2023年の還暦人(かんれきびと)に関する調査

総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat) 家計調査 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 2023年1~3月期 <貯蓄・負債>貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高 8-5 世帯主の年齢階級別 二人以上の世帯

公益財団法人 生命保険文化センター 老後の生活費はいくらくらい必要と考える?

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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