iDeCoの掛金を放置していませんか?60歳以降から貰えるお金を自身で管理して増やす事を考えませんか?
ファイナンシャルフィールド / 2018年9月14日 8時30分
個人型確定拠出年金「iDeCo」は、平成29年に原則全ての方が加入できるようになりました。しかし、加入はしていても、ほったらかしにしている方もいるのではないでしょうか。 iDeCoは60歳以降でないとお金を引き出すことができませんが、運用次第で将来受け取れる資金が大きく変わります。今、拠出しているお金は、老後に豊かな生活を送るための大切な老後資金になります。 確定拠出年金について、理解を深め、掛金を増やしたり、運用益の確認をしたり、さらには運用先を変更することも考えてみましょう。
確定拠出年金とは?
年金には、「国民年金(第1号被保険者・自営業者等)」「厚生年金(第2号被保険者・会社員、公務員)」「国民年金(第2号被保険者・専業主婦等)」があります。
これらの年金は通常65歳からの受け取りになります。(国民年金は昭和16年4月2日以後に生まれた方、厚生年金は男性は昭和16年4月2日以後、女性は昭和21年4月2日以後に生まれた方が65歳以降の受け取りになります。)
年金の受け取りを60歳からに繰り上げることはできますが、その分受給額は下がり、さらにその額が終身続きます。
65歳まで働くとしても、60歳以降給料が下がる可能性はありますし、フルタイムで働くかもわかりません。そのときに補助になるのが確定拠出年金です。
確定拠出年金は、60歳から受け取れます。確定拠出年金には、企業型(DC)と個人型(iDeCo)があります。
確定拠出年金のメリット
(1)税金の優遇
掛金が全額所得控除の対象となり、所得税・住民税を減らすことができます。運用益は非課税で、さらに受け取り時も年金として受け取れば公的年金等控除の対象となり、一時金として受け取れば退職所得控除の対象となります。
ただし、掛金を出せる金額は決まっています。会社員や公務員の方はまず企業型(DC)への拠出を考えましょう。自営業者の方は、個人型(iDeCo)への拠出をしてみましょう。専業主婦の方は収入がない場合、所得控除の恩恵は受けられませんので、ご注意ください。
■企業型(DC)の拠出限度額(自分で拠出できる金額)
会社の拠出金額によって自分で追加できる金額が変わるので、会社に確認が必要です。自己負担拠出不可の場合、iDeCoのへの加入が規約で認められていればiDeCoにも加入できます。
■個人型(iDeCo) の拠出限度額
・第1号被保険者(自営業の方)
→月額6.8万円(年額81.6万円)国民年金基金または国民年金付加保険料との合算
・第2号被保険者(会社員)
→会社に企業年金がない場合、月額2.3万円(年額27.6万円)
→企業型DCに加入している場合、月額2万円(年額24万円)
→企業型DCと確定給付企業年金、厚生年金基金に加入している場合、月額1.2万円(年額14.4万円)
→確定給付企業年金、厚生年金基金のみに加入している場合、月額1.2万円(年額14.4万円)
・第2号被保険者(公務員)
→月額1.2万円(年額14.4万円)
注意(1)企業型DCへに自己負担拠出が可能な場合iDeCo加入不可
注意(2)企業型DCの規約にiDeCoへの加入が認められていない場合iDeCo加入不可
・第3号被保険者(専業主婦・夫の方)
→月額2.3万円(年額27.6万円)
(2)年金の補助
60歳以降に一時金または年金の形としてお金を受け取れるため、60歳以降仕事を続けていても収入が減った場合や年金だけでは生活費が足りない場合の補助収入になります。
(3)投資の勉強
運用によっては大きく額が変わり、元本が割れる可能性もありますが、毎月少しずつ積み立て、投資先を考えることで投資の運用の勉強になります。また、運用益は非課税になります。
確定拠出年金の税金の優遇を受けるには、自分で掛金を拠出・増額!
確定拠出年金は、掛金が全額所得控除の対象になるため、掛金を増やすことで節税になります。所得税・住民税を減らすことができるので、収入が高い方や老後資金を貯めたい方にはおすすめです。
しかし、60歳以降まで引出しすることができないので、教育資金や大型出費に備えたい方は確定拠出年金ではなく他の方法で貯めることが先決です。
さらに注意しなければいけないのは、会社員の企業型(DC)の方。DCによっては掛金に制限があったり、個人型 (iDeCo)に入れない場合があるので、会社もしくは運用会社のコールセンターで確認しましょう。
確定拠出年金を放置してはダメ!
確定拠出年金は、インターネットで確定拠出年金運用サイトにログインすれば掛金の運用先を変えたり、現在保有する投資信託を売却して(確定拠出年金の中で)定期預金にしたり、違う投資信託にすることができます。
確定拠出年金の資金は、老後の大切な資金です。長期運用なので短期で売買するものではないですが、運用がうまくいってなければ投資先を変えたり、現在保有の投資信託に大きく利益が出ていれば売却することも考えてみることが大事です。
出典:国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト
Text:大堀 貴子(おおほり たかこ)
CFP(R)認定者 第Ⅰ種証券外務員
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
息子が小さな個人会社に就職したため「厚生年金」などには入っていないようです。将来のために自分で入ることを勧めるべきでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月14日 6時10分
-
40歳、貯金が「1000万」です。さらに増やしたいのですが、この1000万円を使って、「老後の資金」を増やす方法はありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月13日 10時0分
-
パート先の時給が上がり「年収130万円」を超えてしまいそうです。ママ友に「iDeCoで年収を減らせる」と聞いたのですが、どういう仕組みですか? 扶養を抜けなくても良いのでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月11日 4時30分
-
iDeCoを50代で始めるのは遅くない! 見逃せない大きなメリットとは
MONEYPLUS / 2024年9月8日 7時30分
-
「勤続30年で1707万円の退職金」が転職でパーに…元国税局職員が教える「退職金を減らさずに済む投資以外の方法」
プレジデントオンライン / 2024年8月26日 10時15分
ランキング
-
1「佐渡島の金山」世界遺産登録、経済効果585億円…政投銀が3年前の試算を上方修正
読売新聞 / 2024年9月21日 17時22分
-
2PAULの「3080円・高級モーニング」超正直な感想 フランス発ベーカリー・カフェチェーンの実力は?
東洋経済オンライン / 2024年9月21日 8時0分
-
3「うどんみたいな布団」が突如爆売れ、Xで16万いいね 「売れたらラッキーくらいに思ってた」と担当者
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月21日 7時40分
-
4ゆうちょ顧客情報を不正流用 日本郵便、かんぽの保険営業に
共同通信 / 2024年9月21日 18時30分
-
5渋谷・おしゃれ飲食街の「インフレ」が進む"裏事情" 立ち飲みのワイン1杯1200円も躊躇なく飲む若者たち
東洋経済オンライン / 2024年9月21日 9時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください