貯蓄高は2394万円で、ネットショップでは医薬品を多く買う!?いまどき高齢者のお金と仕事あれこれ

ファイナンシャルフィールド / 2018年9月17日 9時30分

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敬老の日です。おじいちゃんおばあちゃんへの贈り物を考えている人も多いかもしれません。   でも、今の高齢者の暮らしって、ずいぶん昔と変わっていそうです。たとえば、筆者の周りにもネットショッピングで買い物をする高齢者もいます。その一方で、庭いじりなど昔ながらの趣味を持つ人も。   そこで今回は敬老の日にちなみ、総務省が2017年9月に発表した「統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)」(※1)から、いまどきの高齢者のお金と仕事にまつわるデータを見てみましょう。

貯蓄額は平均2000万円以上!でもほかの統計方法だともっと低い金額に…

この統計では65歳以上を「高齢者」として、人口の推移や就業、家計、暮らしなどのデータから高齢者の現状を分析しています。その中で、まずは「高齢者の家計」をチェックしてみましょう。
「高齢者の家計」の項目には、高齢者世帯の貯蓄高が紹介されています。これによると、2016年の高齢者の平均貯蓄高は1世帯あたり2394万円。
ただし、一世帯あたりの平均貯蓄高は、たくさん貯金がある人によって引き上げられる傾向にありますので、この統計データでは、貯蓄額の低い世帯から多い世帯に順番にならべ、ちょうど真ん中に来る世帯の貯蓄高も紹介しています。それによると2016年の高齢者の貯蓄高は1484万円。
なんとなく、若い世帯に比べて「高齢者はお金持ち」というイメージを持っていた人も少なくないのではないでしょうか。でも、こうして統計データを見てみると、みんながみんな「お金持ち」というほど貯金があるわけでもないかもしれませんね。

仕事で重視するのは、収入額より“自分の自由な時間”

続いて、高齢者の収入に直結する項目として「高齢者の就業」を見てみましょう。
2016年時点の高齢者の就業者数は約770万人。1989(平成元)年から13年連続で増加しています。また、15歳以上の就業者数に占める高齢者の割合は11.9%とデータを比較できる1968(昭和43)年以降、過去最高となっています。
高齢就業者の就業上の地位を見ていくと、役員を除く雇用者が400万人で高齢就業者の半数以上。そのうち非正規の職員・従業員が7割を超えています。さらに非正規の職員・従業員として働く高齢者の割合はこの10年で約2.5倍にまで増えています。
ちなみに、非正規の職員・従業員として働く高齢者に、なぜ今の雇用形態を選んだのか聞くと、最も多かったのが「自分の都合のよい時間に働きたいから」という答え(男性28.7%、女性37.2%)。
いわゆる現役の会社員のように収入を重視してバリバリ働くのではなく、多少収入は減っても、自分の時間を大切にしながら、アルバイトやパートとして働く高齢者が増えていることがうかがえます。

ネットショッピングを楽しみつつ、庭いじりも好き

今の高齢者が昔と大きく違うのは、ネットショッピングという買い物の手段があることでしょう。
実は、高齢者世帯がネットショッピングを利用した世帯割合を見てみると、2016年は14.3%と、2006(平成18)年からの10年間で2.9倍に増えています。若い人の利用増加が取りあげられることの多いネットショッピングですが、実は高齢者でも利用者が大きく増えているのですね。
ちなみに2016年に高齢者がネットショッピングでお金を使った項目は、「旅行関係費」が23.4%で最も高くなっています。ネットショッピングを利用しながら、アクティブに生活を楽しんでいる人が増えているのかもしれません。
その一方で、高齢者世帯の支出全体を見ると、65歳未満の世帯に比べて「保険医療」の支出が1.69倍と高く、「交際費」も1.91倍と高め。健康な生活を維持することや、子ども世帯や孫への金品贈与にたくさんお金を使っていることが垣間見えます。
また趣味・娯楽で最も多いのは、「園芸・庭いじり・ガーデニング」(約4割)と、昔からある高齢者の生活のイメージと一致する部分も多く残っているようです。
このように、ネットを使いこなす高齢者が増えている一方で、庭いじりを愛する人も少なくありません。「今の高齢者は●●」と一括りにするのが難しい時代になっているのかもしれませんね。
出典
※1総務省発表「統計からみた我が国の高齢者(65歳以上) 」2017年9月
Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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