ビジネスローンは必ず借りられる？ もし審査に落ちた場合、他にどんな手段がある？

個人事業主や法人に関係なく、手軽な事業資金としてビジネスローンの利用を検討している事業者は多いのではないでしょうか。ビジネスローンは借りやすいといわれていますが、誰でも簡単に利用できるわけではありません。審査に通らないということもあります。   今回は、審査に通らなかったときに考えられる一般的な理由や、手段などを紹介していきます。

ビジネスローンは審査に通りやすい？

ビジネスローンが審査に通りやすいといわれている理由として「総量規制に含まれない」「赤字決算でも借りやすい」「起業したばかりでも利用が可能」などがあげられます。
 
たしかに、起業時や赤字のときは事業資金の調達が必要になるタイミングです。そのようなときに借りることができないと、困る事業者は多いでしょう。総量規制から外されているのも、すでに借り入れがある事業者にとっては心強い部分です。
 

ビジネスローンの審査に通らないときに考えられる理由

もしもビジネスローンの審査に通らないとき、どのような理由が考えられるのか見ていきましょう。
 

・信用情報機関に審査落ちしやすい記録がある

信用情報機関には、クレジットカードやカードローンの申し込みや利用をはじめ、借り入れに関するさまざまな情報が記録されています。審査の際、多くの金融機関が確認するのが信用情報機関です。そのため、滞納している返済があったり債務整理の記録があったりすれば、審査に通らない原因になります。
 

・返済能力が認められなかった

融資をするかどうかを判断するうえで重要な決め手になるのは、返済能力です。ビジネスローンは「例外貸付け」として総量規制の対象にはなりません。それでも、他社の返済額が売り上げに対して多いなど返済能力に疑問を持たれれば審査に落ちる可能性も出てきます。
 

・希望借入額が高すぎる

希望借入額も、審査結果を左右する要因です。通常、ビジネスローンは借入可能額の範囲が決められています。最高1000万円まで設定されているビジネスローンも少なくありません。だからといって、最高額で希望しても業績とのバランスによっては通らないこともあります。
 

ビジネスローンの審査に落ちたときの手段は？

では、ビジネスローンの審査に落ちたとき、どういった手段を取るべきか解説していきます。
 

・他のビジネスローンに申し込んでみる

他のビジネスローンといっても、審査に落ちてすぐ申し込みをしてはいけません。まず、審査に落ちた理由を分析してみましょう。そして、気になる点を改善し、少し間を空けて他社に申し込むのです。
 
その際、希望借入額を下げておくことも忘れてはいけません。ビジネスローンは、カードローンのように融資枠の中で繰り返し自由に利用できるのが特徴です。通常の融資とは違うため、融資額が低めでも返済すればまた引き出すことができます。
 

・クラウドファンディングの利用を考える

ビジネスローンが利用できないなら、クラウドファンディングを活用するのも良い手段です。共感を得ることができれば、希望の金額を手に入れることが可能になります。
 
クラウドファンディングを募るときは、出資者に対してのお礼を用意しておく必要があります。例えば、出資額に応じた自社製品を送るなど、具体的なことを明示しておけばいいのです。資金の必要性や事業の重要性などを具体的に示せれば、出資者の賛同を得やすくなります。
 

・助成金など利用可能なものを探す

助成金や補助金を利用するのも良い手段です。必要な書類が細かく決められていることが多いうえに支給されるまでに時間はかかりますが、返済の必要がないというメリットがあります。申込期間が限定されているため、年度の始まりにチェックしておくといいでしょう。
 

ビジネスローンの審査に通りやすい状況を作っておく

ビジネスローンは借りやすい条件がそろっていますが、必ず審査に通るとは限りません。利用するためには、まず審査に通りやすい状況を整えておきましょう。希望の借入額を上げすぎないことも審査落ちを避けるポイントになります。
 
もしも審査に落ちたときは、理由を分析して少し期間をおき、他社に申し込むのも一つの手段です。クラウドファンディングを活用するという手段もあります。
 

出典

GMOあおぞらネット銀行 融資枠型ビジネスローンあんしんワイド
Orico 事業融資・ビジネスローン
日本貸金業協会 貸金業法について
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー