【体験談】マッチングアプリで「美女」とマッチ! ところがある日突然「もうけ話」を持ちかけてきて…!? これって「投資詐欺」なの? 筆者の体験をもとに解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年1月13日 10時0分
近年ではマッチングアプリを介しての恋愛や結婚も増えてきました。マッチングアプリは数多くの人の中から好みの異性が選べ、自分の希望の条件も設定できるため、利用者が急増しています。 しかし、相手からの好意を巧みに利用した詐欺が横行しているのも事実です。本記事では、マッチングアプリを使った詐欺の手口や、利用する際の注意点を筆者の体験を交えて解説します。
マッチングアプリを使った詐欺被害が後を絶たない
マッチングアプリが広く普及した現在において、詐欺被害に遭うケースが後を絶ちません。2023年11月には、滋賀県の男性がマッチングアプリを通じて知り合った人物に約4400万円分の暗号資産をだまし取られる事件が発生しており、同年3月には佐賀県の女性が約4860万円もの詐欺被害を受けています。
これらの詐欺事件はほんの一例です。このようなマッチングアプリを使った投資詐欺は多額のお金をだまし取られるケースも多く、性別を問わず被害者になるのが特徴です。
詐欺アカウントの手口とは
マッチングアプリでの詐欺の手口は、主に以下のような特徴があります。
●プロフィールに美男美女の写真を使い、相手の興味を引く
●高級車や高級腕時計の写真を掲載して、お金があることをアピール
●好意的なメッセージを送り、相手の恋愛感情を湧きたたせる
●ある程度仲良くなると、LINEなどのチャットツールに誘導する
●投資の話を持ち掛け、甘い言葉で投資サイトの登録を勧める
●ダミーの画面を使い、投資で利益が出ているように見せかけて相手を信用させる
●投資サイトに登録した相手が出金要請をしてきた場合は、手数料と称してさらにお金を送金させる
●最後は相手との連絡を絶つ
モデルのような美男美女から好意を寄せられれば、ついつい気持ちが傾いてしまうかもしれません。とはいえ、美男美女でお金を持っていそうな写真を載せているアカウントは、詐欺をもくろんでいる可能性があります。
筆者も最初にマッチングアプリを始めたときは詐欺アカウントの存在を知らず、美女とマッチしたということを素直に喜んでいました。しかし途中から投資の勧誘をしてきたので怪しく思い、詳しい内容を問いかけると相手からの返信はこなくなったのです。今では詐欺アカウントをすぐに見分けられるようになりましたが、マッチングアプリを始めたばかりだと、美男美女の写真に釣られて投資の勧誘を受けてしまう人も多いのではないでしょうか。
詐欺アカウントの場合、運営者からの利用規約違反の監視を逃れるために、LINEなどのチャットアプリに誘導するのも特徴です。チャットアプリに誘導すれば運営者の介入もなく、クローズドな場で会話ができるため、詐欺を行う側にとっては都合がいいのです。
チャットアプリに移行したあとは、「私はこの取引所を使って資産を大きく増やした」、「あなたにも運用のやり方を教えてあげる」といった誘い文句で、投資サイトの登録を勧めてきます。勧められたサイトやアプリの口座に入金して投資を始めると、最初は利益が発生しているかのように見せ、相手を安心させます。その後も言葉巧みに相手を説得し、指定の口座にお金を入金させるという手口です。
利益が出たところで口座から出金しようとしても「税金や手数料の支払いが必要」などと言ってさらにお金を請求され、最終的には出金できないケースが多く見られます。
このような場合、詐欺師は本名や顔を明かさず、送金先が海外の口座や取引所であるケースが少なくありません。そのため犯人の居場所やお金の流れを把握することは難しく、1度支払ったお金を取り戻すのは困難を極めるでしょう。
詐欺被害に遭わないためには
「恋は盲目」とよく言われますが、会話している相手は写真とは別人である可能性があります。マッチングアプリで実際に会ったこともない人からの「もうけ話」や「投資の勧誘」があった場合には、詐欺であることを疑ってください。
また恋愛目的でアプリを始めたとしても、早い段階でLINEのIDなどの個人情報を教えるのはお勧めできません。マッチングアプリを使う際は、会話する相手のことを簡単には信用せず、怪しいと思ったら連絡を絶つ勇気を持つようにしましょう。
執筆者:山本峻
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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