資産運用に気合いを入れすぎない! しっかり勉強してからよりもはじめられる近道とは?
ファイナンシャルフィールド / 2024年1月15日 8時40分
2024年から、新しくNISAの仕組みが更新されました。新年を迎え、私たちも、「新年がスタートした。やることをやっておかなければ」と焦る気持ちになるかもしれません。しかし、気持ちばかりが先走っていませんか?
スマホの使い方は覚えられるけど金融商品は覚えられない……なぜか?
「そうはいっても、そもそも『NISAって何?』というところから勉強しなくてはいけないので、時間が足りない」という方もいらっしゃるでしょう。
例えば、保険商品などを思い起こしてください。ご自身が現在加入されている保険商品はどのような商品で、どういったときに保険金が支払われるのか、それを人に説明できる人はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
かつて生命保険のセールススタッフを経験したことがある筆者でも、1年に1度のお知らせを確認しないと分かりませんし、それを見てもすぐに忘れてしまいます。なぜかというと、答えは簡単で、毎日使うものではないからです。
では、スマホの場合はどうでしょう。購入したときは知らなかった便利な機能があることを使っているうちに知ったり、人と話して気が付いたりして詳しくなっていきますよね。これが、金融商品とスマホの違いです。使い慣れているかそうでないか、という差ですべて説明できます。
「経済なんて、なじみがないから全然分からない」という方がいますが、本当の理由は毎日接する必要がないからということでしょう。為替レートの動きを把握していなくても、日常生活で困ることはまずありません。
ですが、スマホでアプリによって異なる情報共有の仕組みが分からなければ、今日の仕事や勉強にそのまま影響をきたします。
「しっかり勉強してから投資をしよう」これでは、いつまでたってもその時は来ない
もう少し、スマホと金融商品、それぞれの私たちの付き合い方について考えてみましょう。
機種変更したとき、新しいアプリを使わなければならなくなったとき、何時間もかけて説明を見たり聞いたり、ワークショップに参加したりしても、終わった後はたいていこんな感想を抱くのではないでしょうか。
「えーっと、たくさん情報がありすぎて、結局よく分からなかった」
「取りあえず使ってみて、徐々に慣れていこう」
これは、金融商品も同じです。セミナーに参加したり、販売担当者から説明を聞いたり、メモをとったりしても「結局なんだっけ?」となることがあります。時には自分でとったはずのメモを見返しても、よく分からないということもあるでしょう。
つまり、「しっかり勉強してから投資をしよう」と考えているのであれば、いつまでたってもその時が来ない可能性があります。スマホと同じで、「取りあえずはじめてみて、徐々に慣れていけばいこう」という気持ちでゆるくはじめてみるのが近道です。
はじめてみれば、バーチャルがリアルになる
机やパソコンの画面上でシミュレーションをやっても、しょせんはバーチャルですから、ゲームみたいなものです。通常、自分のお金が本当に増えたり減ったりするのでなければ、真剣には取り組めないものです。
最近では100円から積み立てOKというような、少額でのオンライン投資の仕組みを提供している金融機関も増えています。かつてに比べて、投資に対するハードルはぐっと低くなりました。
しかしここでまた、新しいことをやるのにとまどう気持ちが湧いてくるかもしれません。「分からないことがあっても、ネット証券の場合はコールセンターにつながらない」「電話で聞いても結局よく分からない」などということもあるでしょう。
ですが、不明なことが出てくるたびに、店頭に行って番号札をとって長い時間待って、ということができるでしょうか。通常、金融機関は土日休みですし、営業時間も仕事や学校の時間と重なっていますから、気軽に質問に行くことは難しいです。
分からないことに出くわしたら、「よくある質問」やチャットボックスを利用して確認する、それでも分からない場合はネット検索で調べる、と自分で少しずつ行動を起こしていきましょう。
こうやって自分で調べた知識は、忘れずに蓄積されていきます。またごく少額ではじめていけば、仮に若干のマイナスが出てもそれほど大きな痛手にはならないでしょう。まずは、資産運用に対し気合を入れすぎず、極少額で脱バーチャルを目指してはいかがでしょうか。
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
投資したほうがいいのだろうなと思いながらも始められていません。投資について知識がないのですが、始める前と始めた後に知っておくべきことはありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月12日 9時0分
-
2024年7~9月度のマネーキャリアへの相談満足度が97.70%の高水準を記録!
PR TIMES / 2024年10月9日 11時45分
-
年収400万円「増減はチェックしないようにしてほったらかし」39歳・会社員女性が実践する長期積立投資の運用方法
オールアバウト / 2024年10月8日 6時10分
-
貯金が増える!「お金が貯まる仕組み」の作り方
オールアバウト / 2024年10月3日 21時40分
-
世界3大投資家ジム・ロジャーズの残酷すぎる直言「日本の40代以上は日本以外の場所へ今すぐ引っ越しなさい」【2024上半期BEST5】
プレジデントオンライン / 2024年9月24日 17時15分
ランキング
-
1「PASMO」って10年以上使わないと失効するんですか? 母がひさしぶりに上京してくるのですが、チャージしていた「残高」もなくなってしまうのでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月19日 4時30分
-
2コストコとイケアはなぜ時給が高いのか? 日本企業の「人手不足」はただの言い訳に過ぎない
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月19日 6時15分
-
3お父さんは海にまいたわ…20年、父と絶縁状態の「54歳長男」が緊急帰国。「57歳長女」の仰天発言に「ギョッ」とするも一転、号泣したワケ
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月19日 10時45分
-
4「超おトクに空港でぜいたくし放題だった“神カード”」が衝撃の改悪!? それでもおすすめな理由は?
乗りものニュース / 2024年10月19日 8時42分
-
5今も1杯430円「スガキヤ」安くやってこられた理由 地元密着企業の、こんなにもある強さの秘訣
東洋経済オンライン / 2024年10月19日 8時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください