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個人型の確定拠出年金、運用成績がマイナスに!途中でやめられる?

ファイナンシャルフィールド / 2019年2月19日 7時48分

運用成績がマイナスになる場合とは? 確定拠出年金で運用できる商品は、大きく2つのカテゴリーにわけられます。1つは「元本確保型」。このカテゴリーの運用商品は、マイナス金利の昨今、それほどは増えませんが、もとのお金が基本的に […]

運用成績がマイナスになる場合とは?

確定拠出年金で運用できる商品は、大きく2つのカテゴリーにわけられます。1つは「元本確保型」。このカテゴリーの運用商品は、マイナス金利の昨今、それほどは増えませんが、もとのお金が基本的にマイナスになることはありません。そして、もう1つは「投資信託」。こちらは元本確保型よりも大きく増やせる可能性がある一方、もとのお金よりもマイナスになってしまう可能性もあります。
 
投資信託といっても種類があり、どのタイプの投資信託で運用するかにもよりますが、運用成績が悪ければ資産が大幅にマイナスになる場合ももちろんあり得ます。例えば、金融市場が足踏み状態の現状では、市場が好調なときに運用を始めてまだ積立期間が浅い人であれば、現在資産はマイナスという人もいることでしょう。特に確定拠出年金で初めて投資を体験した人の中には、「残高のお知らせ」に記されているマイナス金額を見て驚き動揺する人もいそうです。
 

「もうやめたい!」で確定拠出年金はやめられる?

誰しも、自分のお金がマイナスになるのを見ていい気はしません。それどころか、「このままもっとマイナスになってしまったらどうしよう」という不安感に、「いっそ、確定拠出年金なんてもうやめてしまいたい!投資運用なんてやるんじゃなかった!」と考えてしまうかもしれません。これが証券会社等の通常の口座などで運用をしていれば、もちろん自分がやめたいと思ったときにいつでもやめられます。
 
ところが、確定拠出年金は、自分の好きなときに途中で「やっぱりやめた!」と脱退できる制度ではありません。「老後のお金準備」の目的で税制優遇が設けられている制度のため、原則60歳までは引き出せず、脱退することもできません。今後は掛金を出さずに運用だけ続ける「運用指図者」になる方法もありますが、この場合でも原則として確定拠出年金口座から60歳まで資金は取り出せず、管理手数料もかかり続けます。
(注:脱退一時金制度あり。ただし、2017年から適用範囲が大幅縮小)
 
図1
 

マイナスの資産にできることはある?

では、このままマイナスの資産に不安を抱えて手をこまねいているしかないのでしょうか?少しでも今の事態を変えるべく手を打っておきましょう。
 
まず、1つは、現在の投資信託商品を元本確保型商品に変えてしまう方法です。
 
自分は一時的にでも資産がマイナスになるのに耐えられないタイプと悟ったら、今後は基本マイナスにはならない元本確保型で運用。運用益の恩恵はさほど受けられなくても、税制優遇の恩恵だけを受けると割りきる方法です。
 
確定拠出年金の運用商品を変えるには、これまで運用してきたまとまった資金を運用する方法(スイッチング)と、今後購入していく運用商品を変える方法(配分変更)と2つありますが、このうち、まず今後購入していく商品を先に元本確保型に変えてしまいましょう。そのうえで、これまでのまとまった資金は頃合いを見て段階的に変えていきます。
 
もう1つは、マイナスに何とか耐えられそうと思うなら、このまま持ち続ける方法もあります。このまま持ち続けて大丈夫なの?と思うかもしれませんが、下記のように、長い間に価格の上下動を繰り返していくのが投資運用商品です。
 
図2
 
確定拠出年金は老後のためのお金を用意するためのものですから、基本的に長期の運用です。数年運用してマイナスになったからといって、一喜一憂しないのも確定拠出年金のような長期での運用のコツなのです。「長期」という時間を味方につけられるメリットをぜひ最大限に生かしてみてください。
 
執筆者:福島えみ子(ふくしま えみこ)
CFP(R)認定者
 
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