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高校生の子どもの進路で悩んでいます。資格職の「看護師」はどのくらいの年収が見込めますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年1月30日 6時20分

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子どもが看護師を目指しているけど「看護師って年収はどれくらい?」「採用市場はどうなっているの?」などの疑問をもっている人は多いかと思います。一般的に、看護師は安定した職業と捉えられていますが、自分の子どもが希望している場合、細かい点が分からず心配になる親も少なくありません。   そこで、本記事では看護師の平均的な年収や採用状況について解説します。

看護師の平均年収

看護師の平均年収は、厚生労働省が発表している「令和4年賃金構造基本統計調査」から推測できます。同資料によると、看護師(企業規模計(10人以上)の「きまって支給する現金給与額」は35万1600円、「年間賞与その他特別給与額」は86万2100円です。
 
調査時期は、前者が令和4年6月分の賃金など、後者が令和3年1~12月までの1年間となっています。以上をもとに算出すると、看護師の平均年収(概算)は約508万1300円(35万1600円×12ヶ月+86万2100円)です。
 
看護師の年収については、株式会社文化放送キャリアパートナーズが2023年に20~60代の看護師資格者を対象に実施した「転職意識調査」によると、年収400万~500万円未満の層が最も多くなっています。20代の割合は、38.6%、30代の割合は30.8%、40代の割合は41.7%、50代以上の割合は33.3%です。
 
参考に、年収に対する満足度も紹介します。20~40代は6割以上が不満(「どちらかといえば不満」と「不満」の合計)、50代以上は約6割が満足(「満足している」と「どちらかといえば満足している」の合計)と回答しています。年代により、年収に対する満足度は大きく異なるといえるでしょう。
 

看護師の採用状況

厚生労働省が発表している「一般職業紹介状況(令和5年11月分)」によると、「保健師・助産師・看護師」の有効求人倍率は2.11(有効求人10万2315人・有効求職4万8486人)です。職業計の有効求人倍率は1.20(有効求人223万7677人・有効求職186万374人)のため、「保健師・助産師・看護師」は売り手市場といえ、仕事を見つけやすい状況といえるでしょう。
 
このように、看護師業界では転職活動が盛んな傾向です。株式会社文化放送キャリアパートナーズが発表している「転職意識調査」によると、30代は8割以上、20代は5割以上が転職活動を経験しています。
 
転職経験者における転職回数は、20~30代の8~9割が2回、40代以上の8割が3回までです。ちなみに、転職先決定に要する期間は1ヶ月未満が3割、3ヶ月以内が7割となっています。年代による大きな差は見られません。雇用が流動化しているため、経験を積めば条件の良い転職先を見つけられる可能性があります。
 

年収以外の条件もチェックしましょう

看護師の平均年収は、500万円前後と推測できます。いわゆる売り手市場のため、他の職業に比べると就職先を見つけやすい傾向のため、子どもにもおすすめできる職業といえるのではないでしょうか。
 
ただし、専門的な知識や技術が求められるうえ、病棟勤務の場合は基本的に夜勤もあります。それなりの厳しさがある点は、心得ておきましょう。年収以外の条件や、仕事に対する情熱なども十分に確かめたうえで子どもの背中を後押ししてあげてはいかがでしょうか。
 

出典

厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
株式会社文化放送キャリアパートナーズ(文化放送ナースナビ)] 転職意識調査(PRTIMES)
厚生労働省 一般職業紹介状況(令和5年11月分)について 参考統計表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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