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「エアコン」と「小型のヒーター」を併用したいです。電気代はいくらになりますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年2月3日 3時20分

「エアコン」と「小型のヒーター」を併用したいです。電気代はいくらになりますか?

部屋を暖めるのに欠かせないエアコンですが、どうしても電気代が気になってしまう人は多いのではないでしょうか。外と中の温度差が大きい冬は、夏よりも電気代が高くなる傾向にあるため、エアコンの運用方法を工夫して少しでも節約したいところです。   そこで本記事では、エアコンと小型ヒーターを併用した場合にどれくらいの電気代がかかるのか、エアコンのみの運用と比べて節約になるのかを考えていきます。

設定温度を20℃から19℃に下げると1ヶ月で約400円の節約

まずはエアコンにかかる電気代を考えていきましょう。計算に用いるのは三菱電機の8畳用ルームエアコン「MSZ-ZW2524」で、暖房を使ったときの消費電力は525Wです。なお、電力料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会の目安に基づいて31円/kWh(税込み)、1日に8時間暖房を使うものとして計算します。
 
暖房にかかる電気代の計算式:消費電力(W)÷1000×電気料金単価(円)×時間
MSZ-ZW2524を1日に8時間使ったときの電気代:525÷1000×31×8=130.2円

 
1日に8時間使っても130.2円しかかからないため、1ヶ月にかかる電気代に換算してみましょう。1ヶ月を30日と考えると、かかる電気代は3906円です。また、環境省によると、暖房の設定温度を1℃低くすると約10%の消費電力削減につながるとされています。暖房20℃の消費電力を525Wと考えた場合、暖房19℃では472.5W程度まで消費電力が減り、1ヶ月にかかる電気代は次のようになります。
 
設定温度を20℃から19℃に下げた場合の電気代(1ヶ月):472.5W÷1000×31円×8×30=約3515円
 
暖房20℃で運用したときの電気代は1ヶ月で3906円ですから、19℃に下げると約400円の節約につながることがわかりました。この点をふまえ、小型ヒーターを購入して元を取るにはどれくらいの期間使う必要があるのかを考えていきましょう。
 

小型ヒーターと併用しても節約にはならない

エアコンと併用して節約につなげるためには、消費電力がなるべく小さい小型ヒーターを選ぶ必要があります。一例として、テクノスのモバイルセラミックヒーター「TS-300(消費電力300W)」を使ったときの電気代を考えてみましょう。1日に8時間、1ヶ月(30日)使ったときの電気代は以下の通りです。
 
300÷1000×31×8×30=2232円
 
以上の結果から、エアコンの設定温度を20℃から19℃に下げて小型ヒーターを併用した場合、1ヶ月に約5747円(3515円+2232円)かかることがわかりました。エアコンのみを設定温度20℃で1ヶ月使う場合の電気代(3906円)と比べると、約1800円の増加です。小型ヒーターにかかる電気代は意外にも大きく、エアコンの設定温度を1℃下げて併用しても節約にならないばかりか、むしろコストの上昇につながってしまいます。冬の電気代を節約したいなら小型ヒーターではなく、短時間で効率よく体を暖められるコタツや、消費電力の少ないサーキュレーターなど、ほかの暖房器具の導入を検討するのがよさそうです。
 

暖房器具の併用はコストの上昇を招きやすい点に注意

サーキュレーターのようにごくわずかな消費電力で運用できる暖房補助器具でない限り、基本的にはエアコンと併用しても節約にはなりません。暖房器具の併用はより部屋を暖めるには効果的ですが、コストの上昇を招きやすい点に注意しましょう。エアコンだけでは寒さを感じる場合でも、無理に暖房器具と併用するより、設定温度を上げるほうが安く済む可能性があります。
 

出典

全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A
三菱電機 三菱ルームエアコン Zシリーズ
環境省 オフィスでできる節電アクション
テクノス モバイルセラミックヒーター 300W ホワイト TS-300
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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