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これからの時代、収入を増やすとはどういう意味か

ファイナンシャルフィールド / 2018年10月22日 9時0分

これからの時代、収入を増やすとはどういう意味か

家計を考えるうえでは、「収入」「支出」「資産」「負債」の4つの視点で、それぞれ具体的に問題点を抽出し、対策を立てていく必要があります。   これまで、収入についてよく知ろうということで、就業規則や給与明細、所得税の仕組みなどについてお伝えしてきました。これらは法律や規則などに基づいているため、収入を増やすことを考える場合、ある程度高度な知識が必要になります。   一方、キャリア教育というところから出発したこのシリーズですが、原点に返ると、「収入を増やす」とは、自分自身の能力や人間力を高めることにあるように思います。   これまで自分がどのような職に就き、どのような経験をしてきたか。そして、これから自分がどのようなフィールドで活躍し、どのような能力を高めていきたいか。月並みですが、このような視点でキャリアを考えていくことはとても大切なことだと思います。  

人生100年時代の働き方

人生100年時代といわれます。
これは、男性も女性も、健康寿命が70歳を超え、元気で過ごすことができる年数が延びたことを表しています。
わたしたちが、今、当たり前のようにとらえている高齢者の定義は、おそらく65歳以上ではないでしょうか。しかし、今後は70歳以上に再定義されることになるでしょう。
これが意味するのは、70歳まで働いて、70歳から年金をもらう人生であるような気がします。仮に、本当にそのようになるのなら、わたしたちはこれから、人生をどのように見つめ、どのような価値観で生きていく必要があるのでしょうか。
たとえば、40歳という年齢は、会社では管理職にあたる年齢かもしれません。また、家庭では子どもがある程度の年齢をむかえ、進学について親として考えていくことが多くなるタイミングかもしれません。同時に、別の意味で重要な意味を持つ年齢であると、わたしは考えています。
あと30年、働く。この長い人生の道のりの先に、わたしたちの老後が待っているわけです。
わたしは、こう思っています。「働くだけの生き方はやめておこう」と。だって、長すぎですよね。
今、40歳だとしたら、会社員の場合、入社した時点よりも、40歳以降の労働時間の方が長くなるんです。ですから、より多くの人と交わり、より多くのことを体験し、経験し、それらを通じてたくさんのことを考え、結果、これらのことが収入に結びつき、より幸福度の高い老後をむかえる方がいいと思いませんか。
そういう生き方がきっと「豊か」なんだと思います。
 

収入を高める答えはキャリア形成の中に

自分自身のキャリアについて考える場合も同じことが言えると思います。
まずは自分の仕事軸をしっかりとらえ、ある程度、経験したら、次にどのフィールドで、どのような能力を伸ばすかを見定め、それらを身につけた後、どのように「自分を跳躍させるか」という視点が必要になってきます。
フィールドは、「目指す生き方ができるようになるための自己鍛錬の場」という意味ですが、おそらく、ここに「収入」を高める本質的な答えが隠されている気がします。
お金は具体的な人生の課題を乗り越えるため手段にすぎず、その根底には、「自分がどうなりたいか」や「何を実現したいか」などの目標が眠っています。まず、これについて真摯に考えましょう。その目標を実現するため、どのように行動に移すかという順路の延長線上に、自分の老後が待っています。
本当の意味で老後を豊かに生きるとは、つまるところ、今の自分に向き合い、次の一歩をどう踏み出すかを考え、行動に移す積み重ねなのではないでしょうか。
 

まとめ

これまで収入について考えてきましたが、多くの方が自分の未来について考えているからこそ、「収入を高めたい」と思っているはずです。
そうならば、収入とは単なるお金にすぎず、むしろ「自分の人生をどうすべきか」を考えることが人生100年時代を生き抜くための収入増加戦略になると思います。
Text:重定 賢治(しげさだ けんじ)
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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