【相談実例】 『手取り15万円で家賃7万は馬鹿ですか?』 生活基準の妥当性はどこに

ファイナンシャルフィールド / 2018年10月16日 23時0分

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家はどのような存在であるべきか。   日本では、衣食住の中でも圧倒的な負担となりがちな「住」…居住費。手取りに対する割合をどれくらいにすべきか。人生の目標や住まいの目的で、人それぞれ負担割合は違うはずです。  

手取りが15万円程度であれば、家賃は極力抑えるべき

会社勤めであれば勤務先の福利厚生にもよりますが、社宅や準社宅などの制度を利用して、ある程度の収入になるまで家賃負担を抑える方が無難です。
筆者が、これまで複数のお客様からの資金相談で経験したことですが、社宅家賃負担は3万円程度で抑えられている方が結構いらっしゃいます。お客様の中には社宅家賃負担が2万円未満もいらっしゃいました。
前者の3万円を捉えると、手取り15万円のうち3万円(20%)を家賃に費やすので、ある意味理想的だと言えます。社宅制度がない方は、極力実家を利用し、独立できるまで我慢することも必要だと思います。
これらの環境に納まらない方も、手取りが15万円程度であれば、家賃負担は極力抑えるべきです。
 

手取り15万円で家賃7万円(手取りの46.7%)は、一般的に「かなり無謀」

自身にとって、家をどのような位置づけにしたいのか。今は?将来は?その答えにより、家にかけるお金の負担割合はさまざまです。
夢や目標があり、それらが成就するまで強い信念で四畳半一間の暮らしを貫く。そのような方もいるかもしれません。
お笑い芸人や俳優の場合、下積み時代は衣食住を最低限に留め、住む部屋に広さや快適性を求めないという方も大勢いるようです。これは芸能界だけの話ではなく、親から仕送りをもらえない学生や社会人でも同じで、住まいにお金をかける余裕がないのが実情です。
生活するには家賃だけではなく、食費、光熱費、最低限の衣服、雑費などの費用がかかります。少しでも蓄えを残さないと、病気やケガをした際に病院にも行けなくなりますし、突然の冠婚葬祭の際も困ることになります。
ストイックに夢を追っている人からすれば、手取り15万円で家賃7万円(手取りの46.7%)は「贅沢」でしょうし、将来的なことを考えても、家賃に7万円もかけることは一般的に「かなり無謀」と言えるでしょう。
 

でも、生きるうえで原動力になる家であれば家賃7万円も高くない?

しかし、「仕事や人間関係に疲れ果てても、家に帰れば現実社会から切断され、癒やされる」「通勤(学)時間が短い場所に住むことで、時間を有効活用できる」そんな存在であれば、居住費に費やす負担割合はある程度高くても良いかもしれません。
毎日心がリセットされて、心機一転できたり、自己啓発に使う時間を増やせたりする家は素敵だと思います。
この観点では、手取り15万円のうち家賃に7万円(手取りの46.7%)かけても、ストレスを溜めず健康を維持できる対価としては満足できるのではないでしょうか。
 

全ては個人の価値観

家にいるのが好きではない、常に人と触れ合っていたいから外出が多いという方。逆に極力一人になりたい、家の中にいるのが好きという方もいます。
結局のところ、住まいにかけるお金の比率や額は、人それぞれ。お金の費やし方と、その対価(価値観)を第三者が推し量ることは大変難しいと思います。家に限らず、趣味に生きる人、食事を充実させたい人など…他人が何と言おうとも、お金の使い方や理想論、考え方は自由なはずです。
大きな価値を感じられるのであれば、手取り15万円で家賃に7万円をかけても良いと思いますし、価値を感じない方はそこまでかけるべきではないと思います。
ただし、そもそも論ですが、生涯を手取り15万円で生活しなければならない職務環境の見直しは、いつかは絶対に必要だと思います。
たとえ夢が叶わなくても、人生を楽しく過ごす方法はあります。自身の身の丈にあった家に住み、人生を謳歌することが大事なのではないでしょうか。
Text:福本 眞也(ふくもと しんや)
FPコンシェル代表取締役

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