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【老後の旅行】毎月1回はご当地そばを食べに行きたいです。どれくらいの資金があれば余裕のある老後を送れますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年2月19日 9時40分

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老後に向け、ゆとりをもって暮らすための計画を立てている人は多いのではないでしょうか。年金と預貯金だけでも最低限の生活は送れるかもしれませんが、旅行や趣味にお金をかけるとなると、より多くの老後資金が必要となります。   そこで本記事では、どれくらいの資金があれば、趣味のご当地そばを月1回食べに行くなど、余裕のある老後を送れるのかを考えていきます。

最低限の老後生活を送るにはどれくらいの資金が必要?

まずは、老後の生活を維持するための支出を確認しましょう。無職世帯で、夫婦で暮らす65歳以上の人と、65歳以上で1人暮らしをしている人に分けて考えていきます。
 

・夫婦2人で暮らす場合は月に25万円必要

総務省の「家計調査」によると、65歳以上で夫婦のみの無職世帯(世帯主が無職である世帯)の消費支出は、月に23万6696円とされています。項目別では「食料(28.6%)」「交通・通信(12.2%)」が占める割合が大きく、余裕のある生活に欠かせない「教養娯楽費」は9.0%です。夫婦2人で毎月旅行するには少し不十分ですが、月の収入が25万円ほどあれば最低限の生活を送れるでしょう。
 

・1人暮らしの場合は月に15万円必要

一方、65歳以上の単身無職世帯の消費支出は、月に14万3139円です。一人暮らしの場合は食費や交通・通信費を抑えられる分、夫婦で暮らす65歳以上の人と比べて10万円ほど支出が少ない結果となりました。病気やけがなどの不測の事態や、娯楽にかけるお金を考慮しないのであれば、月に15万円の収入で最低限の生活を送れる計算です。
 

29万円あれば夫婦2人で無理なく毎月日帰り旅行に行ける

続いて、毎月1回国内旅行をするにはどれくらいの資金が必要かを考えてみましょう。国土交通省観光庁の「旅行・観光消費動向調査(2023年7~9月期)」によると、国内旅行1回にかかる1人あたりの支出は4万4361円です。
 
この金額には参加費、交通費、宿泊費、飲食費、買い物代、娯楽等サービス費等が含まれるため、ご当地そば料金も込みと考えます。夫婦2人で最低限の生活を送るのに必要な生活費が月に25万円ですから、2人分の旅行費を加えると約34万円必要な計算になります。1人暮らしの場合は、生活費と旅行費あわせて約20万円です。
 
ただし、実際ご当地そばを食べに行くのに、毎回泊まりがけで行くわけではなく、日帰りで気軽に出掛けるケースも多いと考えられます。そこで、毎月日帰りで旅行をするケースを想定して、改めて必要な資金を計算してみましょう。
 
国土交通省観光庁の同資料によると、日帰り旅行1回にかかる1人あたりの支出は1万8118円です。これを2人分に換算するとおおよそ4万円となり、生活費25万円とあわせると1ヶ月あたり約29万円となります。
 
以上の結果から、宿泊旅行を頻繁にする場合には月30万円以上の資金が必要となりますが、日帰り旅行が中心なら30万円以内に収められることが分かりました。夫婦2人で毎月日帰り旅行をしながらのんびりと暮らすには、月に29万円がひとつの目安になりそうです。
 

どんな生活を送りたいかイメージしながら老後資金を試算してみよう

本記事では、老後に必要な資金をシミュレーションしました。月1回ご当地そばを食べに行くなど趣味を楽しみながらの「余裕のある老後」や「悠々自適な生活」について、どう捉えるかは人それぞれです。平均以上の収入があっても人によっては余裕を感じられない場合もあるため、自分がどんな生活を送りたいかイメージしながら、必要な老後資金を試算してみましょう。
 

出典

総務省 家計調査報告(家計収支編) 2022年(令和4年)平均結果の概要
国土交通省 観光庁 旅行・観光消費動向調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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