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子どもが高校に入学したら最初の1年間の出費はいくらくらい必要でしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年2月26日 7時20分

子どもが高校に入学したら最初の1年間の出費はいくらくらい必要でしょうか?

人生の三大資金とは、「老後の生活資金」「住宅購入資金」そして、「子どもの教育資金」です。子どもの教育資金は、人生の中でも特にお金がかかります。   本記事では、子どもが高校に入学してから3年間の費用と、学生服や入学金などで負担が多い最初の1年目の費用とその内容について確認していきます。

公立と私立で、高校3年間の学費はそれぞれいくらかかるの?

最初に高校3年間でかかる学費の過去の推移を表1にまとめてみました。
 

 
表1からは、公立よりも私立のほうが学費の負担が大きいことがわかります。
令和3年の費用を比べてみると、私立は公立に比べて、約2倍、54.1万円も多く費用がかかります。
 
したがって、お子さんを私立に入れるのか、公立に入れるのかで必要な資金額が大きく変わってきますので、お子さんの希望も確認しながら資金計画を立てたほうがいいでしょう。
 

学年別の費用は? 最初の1年目の費用は?

次に、学年別に公立および私立でかかる費用について表2にまとめました。
 

 
第一学年は、公立・私立ともに3年間でもっともお金がかかります。公立では、平均に比べて11万6488円、私立では22万2534円多く費用がかかっています。
 
ここからは、学校教育費が第一学年で最も多くかかることが読み取れます。ちなみに学校教育費とは、入学金や入学検定料、授業料、制服や通学用品など学校教育のために各家庭が支出した全経費をいいます。したがって、第一学年は、入学金や入学検定料、そして制服の購入費用等がかさむと考えられます。
 
一方、学校外活動費については、学年が上げるほど費用増加しています。特に、第三学年は、第一学年および第二学年に比べて費用がかかっています。学校外活動費とは、自宅学習や学習塾・家庭教師など予習・復習・補習といった学校外で学校教育に関係する学習をするために要した補助学習費用と、スポーツや文化活動などに要した費用の2種類に分類されます。
 
したがって、第三学年の費用がかさむのは、進学のために補助学習費用が多くかかるためと考えられます。
 

まとめ

高校3年間にかかる費用は、公立と私立で大きく異なります。具体的には、令和3年の費用では、私立は約105.4万円、公立は約51.3万円となっており、私立は公立に比べて、約2倍、54.1万円も多く費用がかかってしまいます。
 
また、高校に入学したら最初の1年間の費用は、高校3年間の中で、最もかかります。こういった状況をふまえて、教育資金の準備を行いましょう。
 

出典

文部科学省 令和3年度子供の学習費調査の結果を公表します(令和4年12月21日)
文部科学省 1 調査の概要
 
執筆者:堀江佳久
ファイナンシャル・プランナー

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