「子どものときに入ったほうが保険料も安かったから」と親が私の名義で保険に加入していたようです。保険料が負担のため、解約してもよいでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年2月26日 9時0分
「子どものときに入ったほうが保険料も安かったから」という理由で、親が子どもの名義で保険に加入するケースがあります。しかし、成人のタイミングで自分で保険料を支払うとなると、負担になることもあるでしょう。このような場合、どうしたらよいでしょうか。 そこで本記事では、保険料が負担のため解約してもよいかということを解説していきます。
医療保険が不要と考える場合の根拠は?
医療保険は場合によっては必要ないという考え方もあることを知っておきましょう。その理由は次の通りです。
・公的な健康保険制度が充実しているから
公的な健康保険制度に加入していれば、支払う医療費はかかった費用の30%で済みます。そのため、保険に入っていなくても、一定の貯金があれば、医療費を支払うことが可能です。
・高額療養費制度があるから
医療費が高額になった場合、30%に抑えたとしても支払いが厳しいと思う人もいるでしょう。そのような場合のために、高額療養費制度があります。この制度は、1ヶ月の医療費が一定額を超える場合、健康保険がその分を負担してくれるというものです。一定額の基準は、収入や年齢によって異なります。
たとえば、一般的な収入の70歳未満の場合、8万円+α程度です。そのため、医療費が1ヶ月100万円かかった場合、30万円支払いますが、後日、8万円+αを超えた分の約21万円余りが払い戻されるのです。
・高齢で加入した場合、保険料が高くなるから
高齢で加入した場合、支払う保険料が高くなります。このような場合、貯金をして病気に備えておく方が経済的にプラスになる可能性があります。
・医療保険でカバーできない場合があるから
たとえ医療保険に入っていても、事故で亡くなる場合や健康なまま亡くなる場合もあるでしょう。このような場合、医療保険は役に立ちません。
契約内容を見直す場合は?
親から保険料の支払いを引き継いだ場合、解約せずに継続するという選択肢もあるでしょう。継続する場合、保険の契約内容を見直すことをおすすめします。なぜなら、加入したときは自分に合った保険であったとしても、年齢を重ねるにつれ、契約内容が合わなくなっているからです。
たとえば、結婚して子どもが生まれた場合、もしものために死亡保険を手厚くしておきたい場合があります。一方、子どもが成人した場合、死亡保険を減らしたいと考える場合もあるでしょう。
ただし、契約内容を変えることで、解約したときに戻ってくる「返戻金」が減ったり、貯蓄タイプの保険(養老保険、終身保険、年金保険等)の「予定利率」が下がったりする可能性があります。契約内容を変更する場合、必ずこれらをチェックし、損をしないように慎重に行うようにしましょう。
医療費をまかなえるぐらいの貯金があれば保険を解約するのもあり
医療保険は場合によっては必要ないという考え方もあります。その理由としては、「公的な健康保険制度が充実している」「高額療養費制度がある」といったことなどが挙げられます。保険料が負担で、いざというときに医療費をまかなえるぐらいの貯金があれば、保険を解約するのも1つの手です。保険を継続する場合も、今の自分に合っているかどうか、契約内容を見直すことをおすすめします。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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