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【実録】子どもの学力向上のために「公文式」を6年続けて得たものと、使ったお金「100万円」について。公文って大変? 親目線での「メリット・デメリット」も解説

ファイナンシャルフィールド / 2024年2月28日 4時30分

【実録】子どもの学力向上のために「公文式」を6年続けて得たものと、使ったお金「100万円」について。公文って大変? 親目線での「メリット・デメリット」も解説

「くもん、いくもん♪」のCMソングでもおなじみの公文式。実は東大生の3人に1人が公文式経験者であるという調査結果もあり、子育て世帯で「公文式」を知らない人は少ないのではないでしょうか。公文式の歴史は長く、子育て中の人の中にも通ったことがある人もいるでしょう。   本記事では、筆者の子どもが公文式を6年間続けたことで得られた力と、使ったお金について正直に記していきます。あくまでも筆者目線からの内容になりますが、「公文式に興味があるけれど迷っている」という人の参考になれば幸いです。

「公文式」とは

公文式とは、先生に解き方を教わらずに、自分の力で問題を解く自学自習形式の学習法です。高校教師だった公文公(くもんとおる)氏が1955年に算数教室を開設し、70年近く経った今では世界の国々にまで広がり続けています。
 
公文式は学校や学習塾とは異なり、教室には通いますが、基本的に自分で問題を解いて終われば帰るという自学自習スタイルです。教材は0歳から社会人まで幅広く学べる内容が用意されていますが、個人のレベルを尊重し、年齢や学年にとらわれずに与えられます。
 
先生は子どもの解答の丸つけを行い、黒板の前で授業を行うことはしません。ただ、問題が解けずに手が止まっている子どもに対して助言はしてくれます。
 
筆者の子どもが通っていたのは、小学生がメインの教室でした。小学校高学年や中学生になると、塾へ転向していく子どもも多いようです。わが子も5年生から塾へ移りました。
 

公文式で得たもの

公文式では、「算数・数学」、「国語」、「英語」を学べますが、筆者の子どもは「算数・数学」、「国語」の2教科を、幼稚園の年中から小学校4年生までの6年間続けました。それでは、筆者の子どもが公文式に通って得たものについて紹介します。
 

・かなりの集中力が身についた
・学年以上の計算力がついた
・速読読解の力が身についた
・勉強習慣ができた
・自己肯定感が高まった

 
まずは、基礎学力が向上しました。公文の宿題対応の仕方は家庭によって異なりますが、わが家は毎日必ず宿題をこなすようにしていました。体調不良の日以外は例外なくです。ただ、幼い頃は親子ともどもこれが本当に大変なのです……
 
しかし、まさに「継続は力なり」で、6年続けた今では集中力、計算力、読解力の高さはいずれもかなりのものだと思っています。そして毎日学習することが当たり前になっているので、「宿題したの?」、「ワークしなさい!」などと親が言うことはほとんどありません。
 
筆者が子どもに公文式をさせて1番よかったと思っているのは、子どもが自分に自信を持てていることです。公文式では基本的に先取り学習をするので、学校で習うときにはゆとりを持って対応できます。また、計算スピードはクラスで断トツという状況にもなりやすいので、先生や友達から褒められるなど、自己肯定感も高まりやすくなるというのもメリットといえるでしょう。
 

公文式のデメリット

筆者は公文式に対して、「ただただよかった!」という感想は持っていません。もちろんデメリットもありました。あくまで筆者の子どもを見た感想である点にご注意ください。メリットもそうですが、どの子にも当てはまるわけではありません。
 

・字が汚くなる
・問題を急いで解くクセがつく
・勉強が嫌いになる
・親も大変

 
まず字が汚いです。公文では時間をはかって問題を解き、速いほうがよいとされているため、急いで書くことによって字が汚くなりやすくなります。
 
そして、学校でもそのクセが抜けず、カラーテストを5分で終わらせて、あとの25分はボーっと過ごしていたということが低学年のうちはありました。それでどうなるかというと、問題を読み落としたり、計算ミスなどが起こったりするのです。
 
あとは、勉強は辛いものだと思う時期がありました。公文式の宿題を毎日続けるためには体力、精神力が必要になりますし、いくら復習しても先の教材に進めないスランプも定期的におとずれるからです。辛いことを乗り越える力を付けられましたが、幼い頃は勉強が嫌いだったでしょう。今も勉強が好きというわけではなさそうですが、「できる喜び」から頑張れているように感じます。
 
最後にこれは親側の話になりますが、学習習慣のついていない小さな子どもに毎日宿題をこなさせるのは本当に大変です! 公文式は親にもそれなりの覚悟がいる習い事だと思います。
 

公文式に使ったお金は100万円

公文式の月謝は、小学生の場合で1教科7150円(東京都・神奈川県の教室は7700円)です。複数教科を習えば少し割引があるかと思いきや、ありません。2教科なら7150円×2=1万4300円になります。
 
筆者の子どもは丸6年通ったので、1万4300円×12ヶ月×6年=102万9600円使った計算になります。今回計算して初めて知ったので、改めて金額を見るとびっくりしましたが、子どもが得たものと対比するとプラスなのではないかと思います。
 

まとめ

今回は筆者の独断と偏見から、公文式で得たものと使ったお金について紹介しました。100万円という多くのお金を使いましたが、結論としては「やっててよかった公文式」だったかなと思います。公文式やその他の学習塾などもそうですが、子どもには個人差があります。それぞれの家庭や子どもに合った学習方法を選べると良いですね。
 

出典

公文教育研究 公文式の特長
 
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士

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