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父が「銀行は信用できない」と、自宅でタンス預金をしています。防犯や災害時のことを考えると心配なのですが、どうすれば銀行に預けてくれるでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年2月29日 2時20分

父が「銀行は信用できない」と、自宅でタンス預金をしています。防犯や災害時のことを考えると心配なのですが、どうすれば銀行に預けてくれるでしょうか…?

父親が「銀行は信用できない」と、自宅でタンス預金をしているものの、防犯や災害時のことを考えると心配なので銀行に預けさせたいと考えている人もいるのではないでしょうか。タンス預金自体は、法律的に問題はないものの、盗難の可能性があるなど、いくつか注意が必要です。   本記事では、タンス預金のメリット・デメリット、銀行に預けてもらう方法などについて解説します。

タンス預金とは

タンス預金とは、ある程度まとまったお金を預金口座ではなく自宅に保管している状態を意味します。タンス預金は、いつどこに保管したのかや金額はいくらあるのかなど、お金の情報が保管した本人にしか分からない点が特徴です。なお、タンス預金自体は、特に法的な問題はありません。
 
ただし、自宅でお金を保管する場合は、デメリットもあるため注意が必要です。具体的なメリットとデメリットは次の段落で紹介します。
 

タンス預金のメリット・デメリット

ここからはタンス預金のメリット・デメリットについて解説します。
 

・タンス預金のメリット

タンス預金のメリットとしては、銀行に行かなくても好きなときにお金が使える点が挙げられるでしょう。わざわざATMや窓口へ行って引き出す必要もなく、手間や手数料もかかりません。また、銀行の預貯金には利息所得に対して税金がかかりますが、タンス預金であれば利息が発生しないので税金がかからない点もメリットです。
 

・タンス預金のデメリット

タンス預金のデメリットとしては、盗難の可能性があることに加え、火災などによって消失の恐れがある点が挙げられます。盗難については、お金を銀行に預けておくと、通帳と印鑑の盗難に遭った場合でも銀行に連絡すれば引き出しを止められますが、自宅保管ではお金を持ち出されたらどうしようもできません。
 
また、保管場所を忘れてしまうと、お金を使いたくても使えない場合や、お金を保管してあると気付かずに、うっかり捨ててしまう可能性がある点がデメリットです。ほかにも、財産を相続することになった場合に、タンス預金の存在を税務申告せず意図して隠すと重加算税の対象になるため注意しましょう。
 

お金を銀行に預けてもらう方法は

銀行にお金を預けてもらうためには、メリットを伝えることが重要です。銀行に預けるほうが、災害時や防犯面からも安心できるでしょう。銀行に預けることを拒む人の中には、万一、銀行が破綻したらお金が返ってこないと思っている人もいるかもしれません。
 
しかし、銀行が破綻した場合も、預金保険制度によって1金融機関につき預金者1人当たり、「元本1000万円までと破綻日までの利息等」は保証してもらえます。1000万円を超える金額は、金融機関の残余財産の状況によって支払われるかどうかが変わるため注意が必要ですが、それ以下の金額であれば万一の場合も、お金は戻ってくるので安心です。
 

タンス預金をやめて金融機関に預けよう

タンス預金自体は、特に法的に問題はありません。お金を好きなときに手間や手数料をかけずに使えるほか、税金がかからないなどのメリットがあります。その一方で、盗難のリスクに加え、災害によって消失する可能性がある点などに注意が必要です。また、保管場所を忘れてうっかり捨てる恐れもあるため、お金はタンス預金ではなく、金融機関に預けるほうが安心でしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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