安い韓国コスメを使いたいのですが、初めてなので少し不安です。どのくらいの人が利用しているのでしょうか？

韓国コスメは、日本市場で好調な売れ行きを示し続けており、若い世代を中心に韓国コスメを普段使いする方も増え続けています。その一方で「低価格帯が中心なので、初めて使うのは不安」といった悩みを持っている方もいるでしょう。   本記事では、韓国コスメを主に利用している年代や、韓国コスメが輸入化粧品のなかでも安価な理由、韓国コスメを安全に使うポイントを紹介します。

若い年代ほど韓国コスメの使用率は高い傾向

株式会社テスティー（東京都渋谷区）運営の若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab！」が、2023年10月に10～30代の女性2336名を対象に行ったアンケートによると、韓国コスメを現在使用している方の割合は、以下のとおりでした。
 

・10代：52％
・20代：42.8％
・30代：30.3％

 
一方、韓国コスメを知っているが使ったことがないと答えた方の割合は、以下のとおりでした。
 

・10代：27.9％
・20代：28.0％
・30代：35.9％

 
この結果を見ると、若い年代ほど韓国コスメを使用している割合は高くなっています。また、韓国コスメを購入する理由は10～20代が「発色などの効果が期待できるから」が最も多く、30代は「価格が安いから」が最も多い理由でした。
 
また、日本化粧品工業会の発表によると、2022年には韓国が化粧品の日本への輸入国第1位になっています。このことから、韓国コスメは日本での市場をしっかりと確立しているといえるでしょう。

 

韓国コスメが安い理由

韓国コスメは、他の輸入化粧品に比べて価格が安いのが大きな特徴です。韓国コスメの価格が安いのは、以下のような理由が挙げられます。
 

・実店舗を構えず通販等で販売している
・宣伝はSNSを活用する
・大量生産することで1個当たりの原価を下げている

 
実店舗を構えないことで、家賃や人件費などが節約できます。また、宣伝もSNSを利用した口コミを主流とすることで広告費も抑えられ、その分価格を安くできるのです。

 

韓国コスメを安全に使うための注意点

化粧品は肌に直接つけるものなので、安全性が気になるところです。また、肌に合う、合わないもあるでしょう。健康な方でも肌に合わない化粧品をつけると、かぶれなどのトラブルが起きる恐れがあります。韓国コスメに限ったことではありませんが、初めての化粧品を利用する際は注意が必要です。
 
本項では、韓国コスメを含めた輸入化粧品や初めての化粧品を安全に使うためのポイントを紹介します。

 

正規輸入品を購入する

日本国内で流通している韓国コスメには、正規輸入品と並行輸入品があります。正規輸入品は、医薬品医療機器等法に基づいて品質・有効性・安全性が確認されているので、安心して使用できる可能性が高いです。一方、並行輸入品は医薬品医療機器等法に基づく品質などの確認が行われていません。
 
韓国コスメは、並行輸入品も多数国内に流通しています。並行輸入自体は違法ではありませんが、並行輸入品を装った偽物も多く出回っています。したがって、初めて韓国コスメを利用する場合は正規輸入品を購入したほうがおすすめです。正規輸入品を扱っているお店は、韓国コスメの公式サイトなどで確認できます。

 

初めて利用する際はパッチテスト等をする

初めて韓国コスメを使う場合は、腕の内側など肌が柔らかい場所を清潔にしたうえで少量の化粧品を塗り、30分ほど放置して様子を見てください。かぶれや赤み、かゆみなどが発生しなければ、肌トラブルが発生する可能性は低いでしょう。念のため24時間様子を見て肌にトラブルがなければ、化粧品を問題なく使用できる可能性が高いです。
 
パッチテストは、体調がよいときに行いましょう。もし、かゆみや赤みが発生した場合は、すぐに化粧品を洗い流してください。それでもかゆみや赤みなどが引かなければ、皮膚科を受診しましょう。肌の弱い方や肌トラブルが発生しがちな方は、皮膚科をすぐに受診できる時間帯にパッチテストをするのがおすすめです。

 

韓国コスメは正規輸入品を使用し肌の様子を見ながら使おう

韓国コスメは実店舗を持たず宣伝も無料、もしくは安価で使えるSNSが中心なので、販売価格を抑えられます。したがって、価格が安くても質の悪い原材料を使っているわけではありません。
 
しかし、初めて韓国コスメを利用するときは健康な方でも肌トラブルが発生する恐れがあります。正規輸入品を購入して、パッチテストなどで肌の様子を見ながら慎重に使い始めましょう。

 

出典

株式会社テスティー TesTee Lab！ 韓国コスメに関する調査【2023年版】
日本化粧品工業会 化粧品統計
厚生労働省 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー